シラバス情報

科目名
世界の宗教
授業コード
16008
担当者名
田中 泉、澤 滋久
副題
四大宗教の基礎知識
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教について、それぞれの宗教が、どのような過程で成立し、その後、どのように発展したかについて、歴史的に明らかにします。また、それぞれ、どのような特徴を持った宗教なのか、また現在どのように進行されているか、その教義などから明らかにします。
授業では、毎回配布する資料プリントや、パワーポイントによる画像、VTRによる映像を使用しながら、講義をします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
現代の世界を理解するために、世界のおもな宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教)の教義および成立・発展の過程、現代の信仰状況について基礎的な知識を習得したうえで、各宗教の特徴を説明できるようになります。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 オリエンテーション −宗教とは(アニミズムから多神教、一神教へ)− (田中)
第2回 ユダヤ教の成立  モーセの活躍 −旧約聖書の内容から− (田中)
第3回 ユダヤ教に対する迫害 −中世から現代まで− (田中)
第4回 ユダヤ教の特徴   −宗教生活を中心に− (田中)
第5回 キリスト教の成立(1) イエスの登場  −新約聖書の内容から− (田中)
第6回 キリスト教の成立(2) パウロの活躍  −地中海世界への伝播− (田中)
第7回 キリスト教の成立(3) ローマ帝国とキリスト教  −迫害と寛容− (田中)
第8回 イスラームに生きる人々 プロローグ:イスラーム概要・アチェに見るイスラーム (澤)
第9回 イスラームの起源・伝播 「25預言者」からムハンマドへ、東西貿易による伝播 (澤)
第10回 イスラーム復興運動・近代化 ペルシャ・オスマン・ムガル、3大帝国の衰退、近代社会へ (澤)
第11回 イスラームの六信五行 まとめ:人々の生活習慣に根付くイスラームの考え方 (澤)
第12回 ヒンドゥー教の概要 バラモン教からの起源、日本にも来たインドの神々 (澤)
第13回 キリスト教の発展(1) ローマ教皇権と聖職叙任権闘争 (田中)
第14回 キリスト教の発展(2) 宗教改革  −ルターとカルヴァン− (田中)
第15回 キリスト教の発展(3) 対抗宗教改革 −カトリック教会とイエズス会− (田中)

関連科目
比較するために「日本の宗教」の履修を薦めます。
「世界の思想と現代社会ⅠおよびⅣ」の理解の助けになるでしょう。
準備学習等の指示
授業内容の背景になる世界の歴史について、毎回、高校時代の教科書などを読んで予習してください(約60分)。また、授業後に復習するのが望ましい(約60分)です。HUEナビには、授業終了後に復習にあう追加教材を載せますので、そこから授業内容を200字程度にまとめる復習を習慣づけてください。
常にテレビやインターネットのニュース、新聞から、日常の世界の動きに関心を持ち、とくに宗教的な問題に注目することを心がけてください。授業において、それらに触れて関連付けることがあると思います。
教科書
教科書は使用しません。毎回、史料や地図などの資料を配布して授業を進めます。
参考文献
『キリスト教史Ⅰ〜Ⅲ』、『ユダヤ教史』、『イスラム教史』、『ヒンドゥー教史』いずれも山川出版社
荒井章三『ユダヤ教の誕生』講談社
小嶋潤『西洋教会史』『新約聖書の世界』いずれも刀水書房
山内昌之ほか監修『イスラーム基本練習帳』大和書房
その他、授業中に適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験(参照不可)を実施します。
成績評価の方法
定期試験の結果(90% )、および平常の出席状況(10%)により評価します。出席回数が11回以上になった場合、1回あたり2点の加点をします。
ただし、不正な出席操作や不良な学習態度に対してはこの加点を取り消します。
実務経験と授業との関連
備考
受講心得:授業中の私語・飲食は厳禁です。守れない人は、以後の出席を認めない場合があります。