シラバス情報

科目名
日本経済史特論Ⅰ
授業コード
71019
担当者名
相良 英輔
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
高校専修(地理歴史)

授業内容
1945年~1973年における日本経済の展開を中心に講義します。とくに高度経済成長期の日本経済の構造を詳しくみていきます。すなわち戦後経済体制から解放経済体制への移行、すなわち貿易、為替の自由化、さらに技術革新と新産業育成などをテーマに日本経済の構造的特徴を分析していきます。そして適宜課題を出し、レポートとして提出していただき、講義の内容に対する知識、理解の仕方を確認いたします。それに対して教員側の意見を述べ、受講生にはそれに対する自分なりの見解を述べていただきます。その繰り返しの中で、論理的思考力、分析力を育てていきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
太平洋戦争終結以降、日本経済がどのように展開し、高度経済成長していったか、その時代の経済構造の特徴を把握し、自らの意見として述べることができるようにする。とくに貿易における主な輸出入品の変化、主な貿易相手国の変化を把握し、日本の産業構造がどのように変わっていったかを理解させる。さらに、それが技術革新と産業構造の変化を伴ったものであることを把握するとともに、先進国、発展途上国などの変容をもきづかせ、国際的な素養をも育てていきます。
授業計画
第1回 1953年 朝鮮戦争の休戦に始まる緊張緩和
第2回 1955年と1960年 政治の季節(自由党・改進党・社会党)
第3回 保守合同と55年体制
第4回 国際社会への復帰—国連加盟—
第5回 春闘と三池争議
第6回 日米安全保障条約改定問題
第7回 投資とその制約要因
第8回 「技術革新」と新産業育成
第9回 「みせびらかしの消費」の時代
第10回 ベトナム戦争下のアジア
第11回 開放経済体制への移行—貿易・為替の自由化—
第12回 赤字国債発行
第13回 株式持合いの強化
第14回 日本的経営の形成
第15回 「成長志向」への異議申し立て
関連科目
西洋経済史特論Ⅰ
準備学習等の指示
参考文献や日本現代史の概説書で最低で予習60分、復習を30分行ってください。
教科書
教科書は使用しません。そのかわり、毎回授業用のレジュメ資料を配布します。
参考文献
吉川洋著『高度成長』(中公文庫)
三和良一著『概説日本経済史 近現代 (第3版)東京大学出版会
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
授業出席20%  授業中の発表内容・課題内容30%  最終試験50%
実務経験と授業との関連
備考
日本経済新聞などは読んでほしい。