シラバス情報

科目名
経営管理論特殊研究
授業コード
72011
担当者名
高岡 義幸
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
今年度は、欧米の経営学説や経営制度の根底にある思想を研究します。
たとえば、欧米の学説に出てくる「理性」、「自然」、「自由」などにも、私たち日本人が日常使う意味とは違う意味があります。根底思想を理解していないと、経営学説も正確には理解できないと思われます。
授業は下記の二つの内容から構成されています。
 ①人間の自律意識から見たヨーロッパの近現代思想
 ②米国の社会思想  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
欧米の近現代思想に関する理解不足の克服を基本目標とします。
具体的には、
 ①欧米の存在論と日本の存在論との基本的な違いを確認する。
 ②欧米のビジネスの基礎にある思想を理解することによって、欧米の学説や制度をより正確に理解する認識基盤をつくる。 
授業計画
第一部: ヨーロッパの思想を構成する思想の階層
 第 1回: オリエンテイション
 第 2回: 古代ギリシャ思想
 第 3回: キリスト教とギリシャ思想の結合
第二部: 近現代ヨーロッパ思想の始まり
 第 4回: 自然観、宇宙観の大転換
 第 5回: デカルトの主張;「理性」主義の誕生
 第 6回: 「理性」主義の発展
 第 7回: 啓蒙思想とロマン主義思想
 第 8回: ニーチェの反哲学思想
 第 9回: 20世紀の思想
第三部: アメリカの社会思想
 第10回: 19世紀後半からの経済構造の大変革と経済学の発展
 第11回: アメリカ社会とキリスト教
 第12回: 「自由主義」思想とその変遷
 第13回: 第二次大戦後の保守とリベラル
 第14回: プラグマティズム
 第15回: 組織観:個人と組織の関係
関連科目
経済学史特殊研究
準備学習等の指示
毎回指示します。 
教科書
特定のものは指定しません。 
参考文献
進捗状況に応じて、適宜紹介します。 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
毎回の報告を総合して行います。
実務経験と授業との関連
 日本社会では、無批判的な欧米社会への追随と、欧米の諸制度の導入が今なお根強く継続されています。
そして、その弊害はビジネス界においても少なくないでしょう。 欧米の諸制度をより正確に理解し、より有効に活用するためには諸制度の根底にある思想を理解しておくことが不可欠です。
 大学院に来たからには、ぜひそれを実行して下さい。
備考
なし