シラバス情報

科目名
商法
授業コード
14014
担当者名
鈴木 正彦
副題
総則、商行為、手形法、小切手法
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
大学卒業後も役立つはずである企業取引について次の内容で講義します。この講義は企業組織・企業活動に関する解説の部分と企業取引の決済に関する有価証券の約束手形の仕組みの説明を中心とする部分に分かれています。前半は、企業取引の決済方法としての有価証券を解説します。後半において取引主体のうち株式会社を除く商人(個人商人など)の組織・活動そしてその取引について解説し、それを通じて近時の企業取引の形態,手形の電子化も含め,商人概念,商行為概念,民法の原則との違い,企業取引の決済としての約束手形の理解を図ります。いずれの知識も実際の社会で必要とされるものです。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
商法総則・商行為法,手形法・小切手法の基礎知識を修得し,さらに近時の商取引の傾向,企業取引の決済方法についての知識も修得し,理解を深めることを目標とします。 たとえば、経済活動にかかわる新聞の記事が、講義のどの部分に関連しているかを関心を持って読んでもらえることを目標にしています。生きた経済の動きと商法の関連を意識できることが重要です。
【身につく力】
「知識・理解」 法律用語,法的思考などが身につきます。
「論理的思考力・分析力」 法律学は概念の数学といわれます。論理的に考える力が身につきます。、
授業計画
第1回 「商法」とは何か。「商人」とは何か。「企業」とは何か。
第2回 企業の取引の決済方法(種類)を知る。
第3回 有価証券とは何か
第4回 25分でわかる手形のはなし—ビデオを見る
第5回 約束手形の流れを知る①—振出から裏書まで
第6回 約束手形の流れを知る②—支払・遡求・不渡
第7回 約束手形で生じる法律問題を知る
第8回 小切手等の解説
第9回 これまでの内容の小テスト—解説、次へのステップ
第10回 商法・商行為法の仕組みの解説—改めて「企業」とは何か
第11回 企業の名前—商号
第12回 企業がうまくいくための仕組み—商業使用人
第13回 企業が作成する帳簿—貸借対照表等
第14回 企業の活動に対する特別の規則
第15回 運送営業等,まとめと小テスト

*授業の進行具合により予定を変更することがあります。
 テキストは使いません。
 資料を配布します。
関連科目
商法は民法の特別法ですので、一般法である「民法」を履修しておくことが望ましいですが、必要となる民法の原則はこの講義でも解説します。また、商法の特別法である「会社法」も併せて履修しておくといいでしょう。
経済の仕組みや企業の仕組みを知るために「経済学」・「経営学」を履修しておくといいでしょう。
したがって,民法、会社法、経済学、経営学が関連する科目となります。
準備学習等の指示
授業ではテキストを使いませんが、資料および授業1回前にレジュメを配ります。授業後に資料・レジュメを読んでおき、また授業後該当箇所を復習することが効果的です。
実際の経済の動きを知るために新聞(経済欄)を読む習慣をつけるようにしてください。 
1回前のレジュメの予習及び新聞購読を1時間以上行ってください。新聞の経済ニュースについて当てて聞くことがあります。
復習は授業日に必ず行ってください。自分のノートを作成することを勧めます。30分〜1時間程度
教科書
テキストは使いません。資料・レジュメを毎回配布します。散逸しないようにする工夫をしてください。休まず出席してください。
参考文献
授業の中で紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
小テストを2回実施します。1回目は,企業の取引の決済、特に約束手形について,2回目は商法・商行為法について行います。いずれも20点で、合計40点です(40%)。
定期試験は、小テストを参考にして作問します。配点は60点です(60%)。
小テストは、資料・レジュメを参考に作ります。レジュメ・資料をじっくり読む、欠席をせずノートをとることが、最も効果的な試験対策となります。
実務経験と授業との関連
備考
授業では、商法と手形法・小切手法の条文については印刷物を配布します。