シラバス情報

科目名
メディアビジネス特講J
授業コード
25026
担当者名
吉長 成恭
副題
認知メカニズムとメディア
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
脳の認知メカニズムの基礎を学び、購買行動や意思決定に及ぼす影響を学びます。更に、メディア情報を認知メカニズムの視点から考察し、メディアコンテンツ制作や新しいコニュニケーション手法開発に関してのヒントを得ます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
認知メカニズムの視点から、メディアがどのような機能を発揮し、どのような役割を果たしているのかを理解します。更に、従来型の効果測定アプローチとは異なる、認知メカニズムからの効果測定アプローチにより、効果的なメディア戦略構築方法の理解を深めることを到達目標とします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「情報リテラシー」
授業計画
第1回 オリオンテーション:認知メカニズムとメディアとの関係
第2回 メディアと脳① 認知メカニズムの見地からみたメディアの歴史
第3回 メディアと脳② 脳内ミラーニューロン(相手の反応を真似て反応してしまう自分の脳内神経細胞活動)とメディア情報
第4回 認知メカニズムの基礎① 錯視
第5回 認知メカニズムの基礎② メディア情報が身体に及ぼす影響
第6回 認知メカニズムの基礎③ 共感覚とは何か
第7回 認知メカニズムの基礎④ 情報処理
第8回 認知メカニズムの基礎⑤ 愛情と好感
第9回 認知メカニズムを応用したマーケティング/メディア情報と購買行動
第10回 ビジネスに活かす認知メカニズム 五感の科学① 脳と五感の関係
第11回 ビジネスに活かす認知メカニズム 五感の科学② 五感への刺激とメディアの関係
第12回 ビジネスに活かす認知メカニズム 五感の科学③ メディア戦略への五感刺激の応用
第13回 潜在意識下広告とマインドフルネス(グーグルやフェイスブック、インテルなどのグローバル企業やアメリカ合衆国の政府機関が取り入れている瞑想方法)。
第14回 認知メカニズムを応用したメディア戦略構築方法
第15回 まとめと振り返り
関連科目
メディアと感性デザイン、広告論、CM制作
準備学習等の指示
受講する前に、準備学習として一日60分を目安に、下記参考文献を含む、脳科学に関連した書籍を数冊読むことを推奨します。
教科書
教科書は使用しませんが、必要に応じてレジュメなどを配布することがあります。
参考文献
遠藤英樹他編著「メディア文化論」2013。ナカニシヤ出版
西垣通「ネットとリアルのあいだ」2009。ちくまプリマ—新書
ウイルソン・ブライアン・キー「潜在意識の誘惑」1992。リブロポート
ポール・W・グリムシャー「神経経済学入門」2008。生産性出版
ローレンス・D・ローゼンブラム「最新の科学でわかった五感の驚異」2012。講談社
ジョン・P・フリスビー著「シーイング 錯視ー脳と心のメカニズム」1990。誠信書房
サリー・サテル&スコット・O・リリエンフェルド「その<脳科学>にご用心 脳画像で心はわかるのか」2015。紀伊国屋書店
ダニエル・カーネマン「ファースト&スロー」上下2018。ハヤカワ
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
(1)出席状況、平常の受講態度、提出物…40%
(2)学内定期試験…60%
ただし、広島経済大学学内定期試験細則に従い、出席日数が3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
備考
受講心得:受講中の私語・飲食は禁止です。他の学生の邪魔となる行為のあった者に関しては、以後の出席を認めません。