シラバス情報

科目名
日本文学A
授業コード
13003
担当者名
岡本 恵子
副題
近代文学
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
 文学は人を映す鏡です。文学を通じて多様な感じ方考え方や表現に触れ、新しい視点を獲得し、視野を広げ思考を深めてください。
 この授業では、主に近代の著名な作家(明治時代以降に生まれた作家)を取り上げ、その作品を1つ読むとともに、それぞれの足跡をたどり、背景を探っていきます。誰もが最初から文豪だったはずはありません。共感し、支持する人々の存在があったからです。めまぐるしく移り変わる時代の波に揉まれながら作品が読み継がれてきたのはなぜか、考えていきましょう。 こうした経験は、きっと新しい発見をもたらし、違う世代と交流できる素地を生むはずです。また、通底する普遍的な課題について考えることは、錯綜する現代課題に立ち向かう際にも役に立つでしょう。
 授業では、作品ときちんと対峙し、自分なりの現代的意味の探究を目指します。段階毎に意見・感想を書くのは、思考を整理し、それを客観視することを通じて新たな視点を獲得するためです。そのために、主体的に授業に臨んでください。
 授業の最後に小テストまたは課題に取り組みます。それらは、次回の冒頭で答合わせや紹介・解説を行います。
  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1.近代文学について、所謂一般教養を身につける。
2.近現代の文学作品を解釈・批評してそれを叙述するとともに、作品を読み味わうことができる。
3.普遍的課題について、作品を通じて捉え直し、自分なりの意見を持つ。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「斬新な発想をする力」
授業計画
第1回 ガイダンス・森鴎外の作品を読む。
第2回 森鴎外の人生、鷗外をめぐる人々について知り、作品の位置づけを理解する。
第3回 森鴎外の作品から、近代文学について考える。
第4回 夏目漱石の作品を読む。
第5回 夏目漱石の人生、漱石をめぐる人々について知り、作品の位置づけを理解する。
第6回 夏目漱石の作品から導かれたテーマについて考える。
第7回 正岡子規の人生と、近代文学における子規の位置づけを考える。
第8回 芥川龍之介の人生、龍之介をめぐる人々について知り、作品の位置づけを理解する。
第9回 芥川龍之介の作品を読み、小説について考える。
第10回 明治の文学者たちについて知り、導かれた課題について考える。
第11回 太宰治の人と文学
第12回 川端康成の人と文学
第13回 三島由紀夫の人と文学
第14回 中島敦の人と文学
第15回 まとめ 
関連科目
「日本文学B」「文芸創作実践」
準備学習等の指示
.・作品資料を必ず熟読しておいてください。授業は、それを前提に進めます。漢字、熟語、わかりにくい語句等の読みや意味を調べておきましょう。
・意見・感想の中から、必要に応じて紹介します。限られた時間でしっかり書くために、予習の段階から、自分なりの課題意識を持って取り組んでください。
・学習内容は、回を追う毎に積み上がっていきます。内容が分からなくなるので、欠席してはいけません。
・予習・復習、関連作品の読書等、120分以上必要です。
教科書
教科書は使用しません。プリントを配付します。
必要に応じて授業で使用したPower PointをHUEナビに挙げますので、しっかり復習をしてください。
参考文献
必要に応じて、授業中に適宜指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
授業への参加態度(20%)、毎回の課題(20%)、定期試験(60%)により評価します。
なお、11回以上出席した場合、1回あたり1点を加点します。
実務経験と授業との関連
備考
・学習状況によって進度を変更することがあります。
・授業中の私語・飲食・ゲーム等は厳禁です。守れない人は出席を認めない場合もあります。
・授業開始時の出席登録と、最後の小テスト答案の両方が揃った場合に出席とします。なお、途中の出入りは授業の妨げとなりますので、原則として認められません。授業を6回以上欠席した場合、評価は「不可」または「評価不能」となります。
・公認欠席の場合は、事前に課題を受け取り、取り組んで提出してください(原則として、翌週の授業前日までに提出)。
・HUE NAVIに重要な「お知らせ」をすることがありますので、必ずチェックしてください。