シラバス情報

科目名
広島の歴史と文化
授業コード
15007
担当者名
濵田 敏彦、田中 泉
副題
広島の歴史・文化遺産
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
古代から現代まで、それぞれにおける広島の姿を講義によって理解します。まず、古代においては山陽道の通過点であった場所が、中世を通じて武家支配となり、戦国時代には毛利氏の城下町として発展し、近世(江戸時代)には浅野藩四十二万石の支配拠点となったことを、社会経済的な役割の変化とともに明らかにします。続いて、幕末から明治初期においては倒幕と新政府成立における役割、宇品築港、明治中期から第二次世界大戦までの「軍都廣島」および「移民県」としての役割を明らかにします。また、第二次世界大戦末の原子爆弾投下の背景と被害の状況、そして最後に、戦後の広島の歩みを明らかにします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
古代から現代までの広島の歴史を知ることで、中国地方の中枢都市として、また、世界にうったえかける平和都市として発展した広島に住むことの意義を認識したうえで、日常の生活に生かすことができます。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「情報リテラシー」
授業計画
第1回 オリエンテーション(田中・濱田)
第2回 古代の広島(濱田)
第3回 中世の広島(1)平安〜鎌倉時代(濱田)
第4回 中世の広島(2)室町時代(濱田)
第5回 中世の広島(3)戦国時代前半(毛利氏の勃興)(濱田)
第6回 中世の広島(4)戦国時代後半(毛利氏による領国支配)(濱田)
第7回 近世の広島(1)江戸時代前半(福島氏、浅野氏の支配)(濱田)
第8回 近世の広島(2)江戸時代後半(社会・経済の発展)(濱田)
第9回 近世の広島(3)幕末から明治維新(濱田)
第10回 近代の広島(1)宇品築港と広島の発展(田中)
第11回 近代の広島(2)移民県広島 −ハワイ官約移民を中心に−(田中)
第12回 近代の広島(3)軍都廣島の発展  (田中)
第13回 近代の広島(4)原爆投下の背景・その実態(濵田)
第14回 近代の広島(5)「はだしのゲン」が伝えたかったこと(田中)
第15回 現代の広島中国地方の中枢都市としての広島の発展(田中)
関連科目
日本全体の動きとの関連性を知るために、日本の歴史Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの履修を薦めます。
準備学習等の指示
常にテレビやインターネットのニュース、新聞から、地元広島に関心を持ち、資料館に足を運んだり、とくに遺跡や歴史的な建物に注目することを心がけてください。授業において、それらに触れて関連付けることがあると思います。また、授業後はノートや配布された資料などを整理して、しっかり復習して次の授業に備えましょう(約90分)。
教科書
特に指定しません。必要な資料は、講義中に配布します。
参考文献
空辰男『加害基地宇品』汐文社
中沢啓治『はだしのゲン わたしの遺書』朝日学生新聞社
田邊雅章『原爆が消した廣島』文藝春秋
『広島県史』(中世・近世1・近世2・近代1近代2・現代1)
『広島県移民史』
有元正雄『広島県の百年』山川出版社
岸田裕之編『広島県の歴史』山川出版社
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の結果(90%)、出席状況(10%)により評価します。なお、11回以上出席した場合、1回あたり2点を加点します。 
実務経験と授業との関連
備考
受講心得:授業中の私語・飲食は厳禁です。守れない人は、以後の出席を認めない場合があります。