シラバス情報

科目名
仲良くなろうアメリカ大陸 磨こう国際人として
授業コード
35035
担当者名
徳永 博充
副題
南北アメリカ大陸の人と文化を知り、自分たちと比較する
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
【授業内容】
みなさんは今よりもっともっと広い世界をのぞいてみたくはありませんか。その気持ちがあったとしても、「街で外国人に話しかけられたらどうしよう」などと思っていませんか。外国語がりゅうちょうに話せなくても大丈夫です。要はその相手がどんな文化に育ち、どんな暮らしをしているのか「知りたい」という強い気持ちさえあれば。もちろん、相手の文化を知り、日本の文化を理解していれば鬼に金棒です。かたことの外国語でも自信をもって応対できるはず。いや、自分から話しかけてみてはどうでしょう。そこで始めるのは、アメリカ大陸と友達になることです。授業では北アメリカ、中南米ラテン諸国の人々のライフスタイルから、考え方や政治のことまで語り合い、わたしたちとの違いと共通したところを発見していきます。授業は将来みなさんが広い世界へ飛び出していく、最初のステップになるはずです。
【授業方法】
①3つの文化に関連した問題について主題を設定し、違いと共通点を意識しながらディスカッションします。
②グループごとにアメリカと中南米の文化について調査を行います。クラスにアメリカ合衆国と中南米出身者を招き、それぞれの文化について話を聞き、インタビューを行います。
③最後にそれぞれのグループが、「わたしたちの隣人 アメリカ大陸」についてプレゼンテーションを行います。
****授業形式 (アクティブ・ラーニング、一部は講義)****

【考察】 
毎回の授業の最後に、考察した内容や質問を文章にして提出します。次回講義で紹介し、共に考えていきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、共生力に分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
①太平洋を隔てた隣人、北、中、南アメリカをもっとよく知り、関心を深めることで広い視野を養います。
②自分たちとは違う考え方、感じ方、生き方に共感する力を身につけます。それは異なる文化にも寄り添える優しさであり、違いのなかに我々と同じ価値観を見つけ出す賢さです。
③ひとりひとりが考え、調べ、議論することで、コミュニケーションとプレゼンテーションの力を培います。魅力的な国際人への一歩を踏み出します。 
【身につく力】チャレンジする力、知識・理解、プレゼンテーション能力
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
授業の内容、目標、スケジュールについて説明します。グループ分けをして受講生同士で自己紹介を行います。  
第 2 回 「アメリカってなんだろう」 1
アメリカの成り立ちと多様な人種構成。アメリカの映画、音楽、ファッション、食べ物、市民の暮らしいついて問題提起。そしてディスカッション。 
第 3 回 「アメリカってなんだろう」 2
矛盾する社会。理想主義と暴力。人権擁護と人種差別、中南米抑圧。超大国から普通の大国へ。問題提起とディスカッション。
第 4 回 「アメリカってなんだろう」 まとめ
グループ発表とグループ間ディスカッション 「アメリカ文化の発見」
第 5 回 「アメリカの裏庭 中南米って?」 1
中南米諸国の成り立ち。ヨーロピアン、アフロ、インディオの文化が違った配合で溶け合ったそれぞれの魅力。音楽、ダンス、市民の暮らし。問題提起とディスカッション。
第 6 回 「アメリカの裏庭 中南米って?」 2
大国アメリカと愛憎半ばの複雑な関係。さまざまな政治状況。軍事政権の悲劇と現在の経済的繁栄。問題提起とディスカッション。
第 7 回 「アメリカの裏庭 中南米って?」 まとめ
グループ発表とグループ間ディスカッション。「2つの文化を比較して」
第 8 回 「日本って?」 1
日本の成り立ち。人種も文化もアメリカや中南米ほど変化に富んでいるわけではない。古い歴史と高度な工業化文明。注目されるファッションと食べ物。車とアニメ、ゲームで世界をリード。問題提起とディスカッション。
第 9 回 「日本って?」 2
尊敬される日本(人)と尊敬されない日本(人)。うらやましがられる日本(人)と同情される日本(人)。
問題提起とディスカッション。
第10回 「日本って?」 まとめ
グループ発表とグループ間ディスカッション。「3つの文化を比較して」
第11回 「アメリカの友人 中南米の友人」
担当教員の話を聞きます。グループ内、グループ間ディスカッション。
第12回 「あるアメリカ人の話 インタビュー」
グループ内、グループ間ディスカッション。
第13回 「ある中南米出身者の話 インタビュー」
グループ内、グループ間ディスカッション。
第14回 「仲良くなろうアメリカ大陸」まとめ準備
グループ発表の準備
第15回 「仲良くなろうアメリカ大陸」 まとめ
各グループのプレゼンテーション。グループ間評価。 

*第11回、第12回、第13回の授業はゲストと日程の調整が必要なため、スケジュールが変わる可能性があります。
関連科目
準備学習等の指示
新聞、雑誌、テレビ、ネットで流れる北中南アメリカの情報に、常に注意を払ってください。さらに伝えられる事象について、理解できない点や背景について自分で調べていきましょう。毎回、どんなニュースに着目したのか発表してもらいます。
また、この授業は、興動館科目の「共生力フィールド」の授業です。毎回、共生力フィールドの達成目標を意識して授業に臨んでください(①他者を共感的に理解する力を持つ ②豊かな自己表現力をもつ)。
新聞やテレビで国際ニュースを常にモニターしてください。一日30分以上を目途とします。
教科書
教科書は使用しません。必要なものがあれば、授業でそのつど指示します。
参考文献
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
毎回の参加度と感想、質問、異議を評価します。さらに最後に発表するプレゼンテーションが評価対象になります。
実務経験と授業との関連
備考
定員を30名とします。
考え、調べ、発表し、楽しむことを目指しています。自分自身を変えたい、高めたいという意欲を持ったみなさんと共に、挑戦にしていきたいですね。

興動館科目では、経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度をはかるため、「プログレスシート」を作成していただきます
※社会人基礎力とは…組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能