シラバス情報

科目名
研究指導AⅡ (理論経済学特論Ⅰ)
授業コード
71071
担当者名
中野 安雄
副題
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期、2019年度後期
教職免許種類

授業内容
ミクロ経済学の分野のテキストを輪読することによって、ミクロ経済学の理解をさらに深めていくとともに、年間4〜5回程度の研究報告を通じて修士論文を完成します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ミクロ経済学の諸問題について、主に討論形式で講義を進めます。テキストはゼミ生の研究状況を考慮して決めますが、当面予定しているのは下記のテキストです。これはミクロ経済学の現状を広範に解説したものですので、ゼミ生の研究テーマに近い分野を中心に置きながら輪読・討論することを考えています。なお、ゼミ生の研究の進展具合に応じて適宜研究報告を重ねながら、修士論文を完成するよう指導します。
授業計画
各授業のテーマ
第1回 完全競争市場から不完全競争市場へ
第2回 公共財と独占化
第3回 ミクロ経済政策の基礎
第4回 厚生経済学の展開
第5回 「社会的厚生関数」をめぐってく
第6回 完全独占の市場(クールノーの点)
第7回 異質寡占(製品差別化)の市場
第8回 寡占の長期的局面(独占的競争)
第9回 寡占の長期的局面(参入阻止価格)
第10回 複占市場(クールノー均衡)
第11回 複占市場(ゲーム論的局面)
第12回 ゲームの理論〜フォン・ノイマン型ゲーム
第13回 ゲームの理論〜標準形ゲーム
第14回 ゲームの理論〜ナッシュ均衡
第15回 ゲームの理論〜複占の再考察 
関連科目
ミクロ経済学、マクロ経済学、理論経済学特論Ⅱ 
準備学習等の指示
受講生の研究テーマに応じて報告者を割り当てますので、報告者は20〜30分程度に要約した報告ができるよう練習し、またレジュメを受講生全員に配布するよう準備してください。また、報告者以外の人は、あらかじめテキストや参考書をよく読み、どのような質問をし、あるいはどのような意見を述べるかを考えておいてください。また、授業後には全員その日のうちに、報告や質疑応答を踏まえてノートを整理しておいてください。
教科書
西村和雄『ミクロ経済学』第2版、岩波書店、2001年、
参考文献
井堀利宏『入門・ミクロ経済学』第2版、日本評論社、2004年
林敏彦『需要と供給の世界』改訂版、日本評論社、1989年
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度・レジュメ・レポート等を総合して成績評価とします。
実務経験と授業との関連
備考