シラバス情報

科目名
日本史Ⅰ
授業コード
14022
担当者名
濵田 敏彦
副題
日本古代・中世・近世・近現代社会の構造と特質
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)

授業内容
この授業では、日本の古代〜近現代における歴史的な諸構造について、政治・外交史を中心に概説します。
日本史におけるある時点の「常識」(たとえば教科書の記述などがそれにあたります)は、歴史研究の進展などによって非(否)「常識」へと変化したケースが多々あります。そのような歴史研究の新しい成果をふまえ、本講義では古代から近現代の日本の特色を示すテーマを選択しつつ多面的に考察し、歴史意識と現代的課題への理解力を養成することを目的としています。
また、毎回授業の最後に確認チェックを実施し、次週の授業の冒頭で簡単に解答・解説を行います。 
なお、本講義は、日本史Ⅱの内容とは異なります。
 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業は、日本の歴史(古代〜近現代)を素材に、さまざまな歴史的なテーマについて知識を身につけるとともに、歴史的思考力や論理的思考力を養うことをめざします。また、「国際社会」における日本のあり方を考える力を身につけることを到達目標としています。 
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「問題解決力」
授業計画
第1回:原始・古代① 縄文人と弥生人
第2回:原始・古代② 古墳と大和王権(古墳時代)
第3回:原始・古代③ 律令国家の形成と特質(奈良時代)
第4回:原始・古代④ 律令国家の変質と地方(平安時代)
第5回:中世① 武家の台頭と鎌倉幕府(平安末〜鎌倉時代前期)
第6回:中世② 鎌倉幕府の滅亡と南北朝の動乱(鎌倉時代後期〜室町時代前期)
第7回:中世③ 室町幕府の盛衰と戦国時代(室町時代後期〜戦国時代)
第8回:近世① 天下統一と江戸幕府の成立(織豊政権期〜江戸時代前期)
第9回:近世② 江戸幕府の諸政策とその特質(江戸時代の文治政治・三大改革)
第10回:近代① 開国と幕末・維新期政治過程(幕末・維新期)
第11回:近代② 岩倉使節団・立憲国家の成立過程(明治時代後期)
第12回:近代③ 日清・日露戦争とその世界史的意味(明治時代後期)
第13回:近代④ 政党政治の成立と崩壊(大正時代〜昭和戦前期)
第14回:近代⑤ ワシントン体制の成立・崩壊と戦争への道(大正時代後期〜昭和戦前期)
第15回:現代  戦後における日本の国際関係とその位置
関連科目
日本史Ⅱ
準備学習等の指示
毎回の授業テーマについて、事前に参考文献にあげた書籍を読んだり、事後に授業で使用したプリントを復習してください(概ね60分以上の予習・復習時間をかけるようにしましょう)。 
教科書
とくに使用しません。毎回、レジュメ・資料等のプリントを配布して授業を進めます。
DVDおよびビデオの視聴覚機器を使用する場合があります。
参考文献
『日本の歴史』00〜25巻 講談社
『日本の歴史』1〜16巻 小学館
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の結果(70%)、課題等の提出(20%)および平常の出席および授業参加状況(10%)により評価します。なお、11回以上出席した場合、1回あたり2点を加点します。ただし、定期試験の受験には、原則として総授業回数の3分の2以上の出席回数を満たすことが必要です。 
実務経験と授業との関連
備考
「暗記中心の日本史」ではなく、さまざまなテーマを深く掘り下げて多角的に考えていきましょう。
なお、授業中の私語は厳禁です。また、飲食なども禁止します。しっかり守ってください。