シラバス情報

科目名
戦略MG(マネジメントゲーム) a
授業コード
35026
担当者名
松浦 久幸
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
【授業内容】
戦略MG(マネジメントゲーム)は、昭和51年に開発された「経営のシミュレーションゲーム」です。過去にあの大手通信会社の社長も体験されたことがあり、企業の従業員教育手法として活用されています。
本授業では、この戦略MG(マネジメントゲーム)を行います。一人ひとりが起業し、会社を経営していきます。雇用や仕入れ、製造、販売の意思決定を行ないながら、経営感覚を養い、期の終了後に自分で決算報告書を作成し、儲けるための会計の活用方法を身に付けていきます。
経営シミュレーションゲームといっても、実際に経営に関する知識や会計知識が必要なわけではありません。ゲームを通じ体験していくことで身に付き、誰でも興味を持って参加できます。
【授業方法】
1卓6名のグループがひとつの商圏となり、それぞれの商圏で競合していきます。  
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、行動力に分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
(1)社長(リーダー)としての自分の強みと弱みを理解し、必ず利益目標を達成する社長(リーダー)としての能 力を体得します。
(2)経営のシミュレーション〜決算(分析と対策)というプロセスを繰り返し行なうので、自然と見方(要因と計数)のコツ、活用法などに習熟します。  
【身につく力】「リーダーシップ」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 イントロダクション・ルール説明
      この授業の目的、スケジュール、ルールについて説明します。
第 2 回 ルールの確認・第1期経営(ゲーム)
      ルール内容を確認・理解した後、マネジメントゲーム第1期経営(40分)を同時進行で行います。
第 3 回 第1期経営の振り返りと第1期決算書作成
      ルールをしっかりと理解するために、ゲーム解説と決算書作成を行います。
第 4 回 第2期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第2期経営(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第 5 回 決算書の仕組み説明
      第1期、第2期の経営(ゲーム)を振り返り、決算書(貸借対照表・損益計算書)の仕組みを説明し、
      自社の経営内容の把握をします。
第 6 回 第3期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第3期経営(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第 7 回 損益分岐点(BEP)の解説と経営計画策定
      利益を上げるための戦略思考を養うため、第3期までのゲームを振り返り、損益分岐点(Break
      EvenPoint)の解説と今後の経営計画を策定します。
第 8 回 第4期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第4期経営(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第 9 回 第5期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第5期経営(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第10回 第6期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第6期経営(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第11回 「儲けるための会計」の仕組み説明
      いままでのゲームを振り返り、経営や利益の仕組みを説明し、制度上の会計との違い、「儲けるため
      の会計」を説明します。
第12回 第7期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第7期経営(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第13回 第8期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第8期(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第14回 第9期経営(ゲーム)・決算書作成
      マネジメントゲーム第9期(40分)を行い、その後、決算書を作成します。
第15回 まとめ・表彰(優秀経営者賞)・アンケート実施等
      第9期までのマネジメントゲームの結果をもとに、自分の経営や決算内容を振り返ります。グループ
      (商圏)ごとに自己資本を最大化した会社(学生)を最優秀経営者として表彰します。  
関連科目
準備学習等の指示
この授業は、興動館科目の行動力フィールドの授業です。毎回、フィールドの達成目標を意識して授業にのぞんでください(達成目標:①失敗を恐れず、粘り強く挑戦する力をもつ。 ②行動するための手順や方法を考え、実践する力をもつ)。また、ゲームのルールを覚えるために自分なりに毎回配布される資料等に目を通したり、授業時間内に完成できなかった決算書等の作成したり事前準備をしておく。(作成等には30分以上時間が必要となります。)
教科書
教科書は使用しません。必要なものがあれば、授業でそのつど指示します。 
参考文献
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)平常の出席状況と受講態度:25%
(2)レポートの提出(1回):25%
(3)受講態度、ルールの把握度合い:25%
(4)戦略MG(マネジメントゲーム)の実績(自己資本の最大化):25%
によって、総合的に評価します。  
実務経験と授業との関連
戦略MG(マネジメントゲーム)は、企業の経営者や社員向けの研修プログラムです。
「経営力」と「会計力」を鍛え、財務や戦略立案スキルが身につく経営シミュレーションゲームとして、定期的に開催したり、要望のあった企業の社員研修を行なっています。
また、ゲームを経験することにより、その企業の財務状況を確認することができ、財務改善や経営戦略の立案をコンサルタントの立場としてお手伝いしております。
この興動館科目「戦略MG(マネジメントゲーム)」は、経営や会計のことがわからなくても参加できるように初心者向けに改良しており、楽しく会社経営や財務(決算書等)に関して学ぶことができます。
備考
定員を30名とします。

興動館科目では、経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度をはかるため、「プログレスシート」を作成していただきます。
※社会人基礎力とは…組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力

<準備物>シャープペンシル(えんぴつ)、消しゴム、大き目の電卓。