シラバス情報

科目名
コミュニケーション論
授業コード
25003
担当者名
阿部 純
副題
他人を知るために自分を知る
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
電話やラジオ、テレビが日常生活と不可分に結びついた20世紀を経て、インターネットやケータイが普及した現在、私たちの日常的なコミュニケーションや人間関係、文化活動はどのように変容してきたと言えるのでしょうか。本講義では、ケータイ、インターネットといった情報技術に着目し、その誕生から未来までのコミュニケーションのありようを見通すことを通じて、今日の情報社会におけるコミュニケーションを捉えるための概念や視座を学んでいきます。

本授業は主に講義形式で行い、毎回授業終わりに小レポートを提出してもらいます。そのレポート解説は、次の回の授業冒頭で行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
・「技術」と「社会」のダイナミックな関係に対する理解を深め、具体的な社会現象を事例に挙げて説明できるようになること、情報社会におけるコミュニケーション論の基礎的な思考法を身につけることを目的とします。

【身につく力】「知識・理解」「情報リテラシー」
授業計画
第1回 「情報社会」とは何か
第2回 「コミュニケーション」とは何か
第3回 環境化するデジタルメディア
第4回 つながりとコミュニティ
第5回 ウェブは本当に情報の大海か
第6回 「つながり」で社会を動かす①---映像分析
第7回 「つながり」で社会を動かす②---ディスカッション
第8回 ネット・コミュニケーションの現在①---さまざまな「同期」
第9回 ネット・コミュニケーションの現在②---集合行動
第10回 デジタルメディアで創作する 
第11回 デジタルコンテンツとシェア、著作権
第12回 クリエイティブコモンズの取組み、フリーカルチャーの現在
第13回 演習ー過去と今の「コミュニケーション」を比較する
第14回 発表・ディスカッション
第15回 全体のまとめー「コミュニケーション」の動態を捉えるために
関連科目
メディア・リテラシー、メディア論、コミュニケーションと文化
準備学習等の指示
・教科書や授業時に指定したテキストで予習と復習を行うこと。わからない単語を調べるなど、30分以上は予習に時間をかけるようにしてください。
・講義後には教科書や資料を読み返し、学んだことを復習しましょう。 
・第13回、第14回は講義内容・各自の中間課題をふまえてのグループ演習・発表となります。
教科書
土橋臣吾・南田勝也・辻泉編著、『デジタルメディアの社会学 第3版』、北樹出版、2017年、2,100円+税
参考文献
ドミニク・チェン(2012)『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環、フィルムアート社
その他、関連する資料は授業時に提示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(60%)、各回の小レポート(20%)、第13・14回時の発表レポート(20%)
実務経験と授業との関連
備考
本講義では、受講生のみなさんの普段のメディア・コミュニケーションから今日のコミュニケーションのありようを読み解いていきたいと考えています。授業の際には、教科書に書かれていることを更新するようなつもりで、普段の自分のメディア・コミュニケーションを言葉にしていくようにしましょう。
私語は他の受講者への迷惑となるため厳禁です。