シラバス情報

科目名
映像制作基礎B
授業コード
25015
担当者名
徳永 博充
副題
テレビの取材から放送まで
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
「人」をテーマに実際に映像作品を制作します。チームに分かれてまず「人」にまつわる何を表現するかについて議論します。つぎに選び出した取材対象者を撮影取材します。インタビューではその人しか言えない心の宝物を引き出すよう工夫しましょう。効果的なサウンドバイツですね。そして最後に編集して字幕、音楽、ナレーションを入れて完成させます。最後はテレビスタジオを使って、実際の放送形式で表現を行います。ジャーナリストや放送の専門家を加えて批評を行います。それぞれに制作を通して得た学びについて考え発表を行います。
大切なことは「人」を表現することで、何を伝えるかというテーマ(視点)です。単なる人物紹介ではありません。この授業では制作のすべての過程でテーマを意識しながら進めていきます。同時に確かな基本技術を学びます。そして最も大切な事は、取材対象者と信頼関係を築くことです。ドキュメンタリーを制作していく上での、重要なアプローチの基礎を学びます。授業時間以外での取材活動が必要です。
毎回の授業の感想は次回授業で紹介します。また作品の発表会において、メディアの専門家の意見を聴きます。 
     ****授業形式 (アクティブ・ラーニング)

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業では優れた映像表現のための基礎となる、映像制作の技法をしっかりと身につけることを目標とします。企画、取材、撮影、編集、完全パッケージ化、放送の一連の基本技術を習得し、訴求力の高い作品制作のための基本を身につけます。さらにこれらの技術に増して重要なことは、取材者は全人格を掛けて対象者に接するということです。「信頼」がなければ優れたドキュメンタリーを作ることはできません。授業ではこれら ドキュメンタリストとして必要なあらゆるアプローチの基礎を身につけます。
【身につく力】コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、チャレンジする力

授業計画
第 1 回 ガイダンスとグループ分け
第 2 回 ドキュメンタリーの手法
第 3 回 撮影機材演習 撮影実習カメラ
第 4 回 ロケハン(実際に取材対象者を探そう) 
第 5 回 企画、立案(1)取材
第 6 回 企画、立案(2)取材対象決定、企画案作成
第 7 回 構成、画コンテ作成
第 8 回 撮影(1) 取材本番
第 9 回 撮影(2) 取材予備
第10回 構成、放送原稿作成
第11回 制作、編集(1) ナレーション録り、荒編集
第12回 制作、編集(2) 本編集
第13回 制作、編集(3) 映像インサート、字幕スーパー
第14回 制作、編集 手直し
第15回 スタジオでの放送 総括、視聴、評価
      まとめのレポート提出

関連科目
1年次と2年次に配当された映像制作科目、映像編集、現代マスメディア論、メディアビジネス特講D
準備学習等の指示
日ごろから、民放やNHKのドキュメンタリー番組やニュース番組を視聴し、人物表現の様々な手法を見ておいてください。
映像制作はグループでの共同学習で行います。チームワークを大切にしていきましょう。
教員が指定した映像作品を自宅で視聴してください。一日最低でも30分です。
教科書
教科書は使いません
参考文献
板谷秀彰「ドキュメンタリーカメラマンが伝授する映像撮影ワークショップ」玄光社MOOK
久保田賢一ほか(2009)『映像メディアのつくり方』北大路書房
藤原道夫ほか(2010)『映像メディアのプロになる』河出書房新社
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
出席:20%、制作への取り組み:30%、レポート:10%、作品評価:40%、
実務経験と授業との関連
放送局で記者、プロデューサー、ニューヨーク特派員として働きました。また映像部門の責任者を務めたこともあります。
備考