シラバス情報

科目名
スポーツトレーナー演習
授業コード
26044
担当者名
米澤 和洋
副題
スポーツや運動におけるトレーナーの職務 
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
スポーツ選手が素晴らしいパフォーマンスを発揮するためには心技体が必要とされます。戦う技術,戦う体力,戦う心,これらを獲得するためにスポーツトレーナーは特に障害予防,リハビリテーション,体力向上に関して職務を行います。そのためにスポーツのバイオメカニクス,生理学,医学など学び,そのスポーツを分析して体力トレーニングなどを計画し指導します。こういったスポーツトレーナーが実際に行っている内容を講義,実技両面の授業で理解し体験することを目標とします。 
なお、レポートについては添削して返却します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
実際にスポーツ現場でスポーツトレーナーが行っているスポーツ外傷障害の予防,応急処置,リハビリテーション,さらには体力を向上させるためのトレーニングを講義,実技の両方で学びます。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「コミュニケーション能力」  
授業計画
第1回 ガイダンス〜本講義の概要について〜
第2回 スポーツトレーナーの職務と関連するスタッフ
第3回 スポーツ外傷・障害と対策(講義とメディカルチェックの実技)
第4回 スポーツパフォーマンスの測定(講義と体力テストの実技)
第5回 体力トレーニングの種類(講義)
第6回 ウォームアップとクールダウン(講義と実技)
第7回 アスレティックリハビリテーションとトレーニング計画(講義と実践)
第8回 自体重トレーニング(バランス・スタビリティーも含む)
第9回 レジスタンストレーニング(フリーウエイトとマシンなど)
第10回 プライオメトリクス(ジャンプとスローイング)
第11回 スプリントトレーニングとメタボリックトレーニング
第12回 その他の体力トレーニング(コーディネーショントレーニングなど)
第13回 戦略的リカバリー(コンディショニングの手法)
第14回 海外と日本の選手育成システムの違い
第15回 本講義のまとめと授業アンケートの実施等 
関連科目
準備学習等の指示
(1)体力トレーニングは日々の積み重ねです。目的を達成するために計画的に行う必要があります。スポーツ別に,そして選手別に体力トレーニングを計画する際には様々な情報が必要です。授業のために日々スポーツに関する情報を集めてください。毎日30分をかけて新聞,インターネットなどで自分が気になっているチームや選手の情報を集めましょう。その中で体力に関する問題や現状を掴み取ってください。

(2)授業後に知った知識や情報から集めた情報を分析しましょう。そうすることでなぜこういう結果になったのかが見えてきます。そのために授業後30分をかけて復習してください。
教科書
必要に応じてプリント配布またはメールにて配布
参考文献
(1)競技力向上のトレーニング戦略:テューダー・ボンパ著,尾形貢他訳,大修館書店,2006
(2)NSCA決定版 ストレングス&コンディショニング第4版 日本語版総監修 篠田邦彦(新潟大学教授)
(有)ブックハウスHD発行
(3)スポーツコンディショニング:ビル・フォーラン他著,中村千秋他訳,大修館書店,2010
(4)NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第2版:日本語版総監修 森谷敏夫(NSCAジャパン理事長)
NSCAジャパン発行
(5)公認アスレチックトレーナー専門科目テキスト1〜9:日本体育協会,2008
(6)NSCAジャーナル 
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度,レポートの総合判断によって評価を行う。
出席状況と授業態度20%,授業中に発表30%,レポート50%の総合評価とする。 
実務経験と授業との関連
備考
日本は東京オリンピックを迎えていく中で海外との選手育成に関するこれまでの状況を大きく変えようとしています。その中で重要となる体力トレーニングに関して,日本がこれからどうあるべきかを諸外国の考え方と実践例を話ししながら皆で議論をしていきたいと思います。まずは基礎を学び,そして現実的な取り組みを知ることで新しいスポーツ界をどう作り,どうサポートするか,ともに考えていきましょう。毎回の授業では遅刻厳禁です。また授業を滞る態度に対しては厳しく対応します。そして毎回授業の最初に全員で30分間体力トレーニングを行います。積極的に参加し身体を動かし,座学でも質問,意見を述べて下さい。
※日本スポーツ協会公認スポーツ指導者養成講習共通科目