演習Ⅰ (細井謙一)

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細井　謙一

マーケティングと文化・社会との関連を考える

4.00単位

3年

マーケティングを、単なるお金儲けではなく、社会や文化との関わりでとらえたいと思っています。マーケティングが上手くいくと、たくさんの商品が売れることになります。その商品を多くの人が使うことになれば、今度は、社会や文化が変わっていくこともあり得ます。そういう社会や文化とマーケティングとの関係を、一緒に探っていきましょう。

現在、特に関心を持って私が研究している事は二つあります。
一つは、ネットワークです。ネットワークは、足かせにもなり、逆に武器にもなります。特に、ネットワーク構造が営業マンの認知に与えるバイアスに興味があります。二つ目は、社会や文化のもっと身近で具体的な側面です。特に、広島独自の食文化である、お好み焼きとマーケティング活動の関係に興味があります。某ソース会社の皆さんと、お好み焼きを語る会などを通じて（というか、一緒に食べて）、研究しています。私は、年間200枚以上のお好み焼きを食べます。ゼミ生に強要するつもりはありませんが、お好み焼きに興味がないよりは、興味がある学生の方が、話が合いそうな気がします。

こういったことを、一緒に研究するために、まずはマーケティングや食文化の基本的な文献を読んでいただき、マスターしてもらおうと思います。3年次の前半は、文献の輪読を行っていきたいと思います。
また、年度の後半は、各自が選んだテーマについて、論文をまとめていただきます。テーマは、社会や文化とマーケティングの関連に関するものであれば、自由に決めていただいて結構です。各自の研究発表とディスカッションで進めていきたいと思います。

石井淳蔵・廣田章光（編）『１からのマーケティング（第３版）』碩学舎
鯖田豊之『肉食の思想：ヨーロッパ精神の再発見』中公文庫
ジョージ・リッツァ『マクドナルド化する社会』早稲田大学出版部
田村正紀『リサーチデザイン：経営知識創造の基本技術』白桃書房
その他、適宜指示します。

かなり活発なゼミだと思います。

通常の時間割での授業のほかに、以下の活動を計画しています。
・個別面談（個別の研究指導などのため、2か月に一回程度実施します。）
・学生懸賞論文大会への参加（全員必須）
・オタフクソースのお好み焼き教室（時期未定）
・大学祭へのお好み焼き店出店
・ゼミ合宿（4月と9月の二回)
・ビジネスマンを招いての研究会(時期未定)
・卒論発表会（2月）

マーケティングと社会や文化との関係を考えるためのゼミですから、いろんな形で社会勉強をする機会を設けたいと思っています。私自身、企業の取締役（社外取締役）やいくつかの財団の理事をしたりしていますので、いろいろな機会を提供できると思います。
細井ゼミの他の学年と合同の行事も多いです。

その他、ゼミ生から「ぜひやりたい」と声が上がったことは、基本的に何でもやりますから、ご自由にどうぞ。

平常の出席状況と受講態度、授業への取り組み（発表など）、課題の内容を考慮して、総合評価します。

面接によって選考します。
選考面接は11月30日（金）です。履修希望者とスケジュールの合う時間帯で20分程度実施します。
この日スケジュールの調整がつかな場合は別途相談。
細井の研究室を訪問し、演習内容を理解したうえで、事前に必ず選考面接の予約を取ってください。
また、選考面接前日までに、志望理由書を提出してください。


2次選考を実施する場合は、12月14日（金）に選考面接を実施します。志望者と個別に相談し面接時間を決めます。かならず研究室を訪問して、選考面接の予約を取ってください。

この演習の内容に興味のある学生なら、どんな学生でも構いません。
ただ、演習の内容を十分理解しないまま選択する事のないよう、以下の点は厳守してください。

１．このシラバスをよく読み、内容を理解していること。
２．「細井謙一」について、インターネットで調べられる程度のことは知っていること。
３．選考（面接）前に、細井研究室（本館4階018号室）または明徳館細井ゼミスペースにて、演習の内容等について、細井と面談していること。

以下の時間帯は、研究室(本館4階018号室)にいる可能性が高いです。
11月19日（月曜日）、２時限目（明徳館4階細井ゼミ、ゼミスペース）
11月26日（月曜日）、２時限目（研究室）


その他の時間帯でも、研究室にいれば、基本的にいつでも対応しますので、研究室を訪ねてみてください。ただし、大学にいても、会議や打ち合わせ等で研究室にいない事が多いです。また学外の仕事も多いため、大学にいない事も多いです。おそらくかなりつかまりにくいだろうと思いますので、早め早めに研究室を訪問してくださる方が良いと思います。頑張って捕まえてください。