シラバス情報

科目名
映像メディア論
授業コード
25006
担当者名
徳永 博充
副題
映像メディアの基礎
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
 ”Seeing is believing(百聞は一見に如かず)" 洋の東西を問わず、映像はコミュニケーションの主要な分野を占めています。映像によって人は「知る」を超え、より深く「感じる」ことができるからです。それは人間の新しい身体感覚でもあります。購買、ボランティア、歓楽,、政治活動へと、映像がもたらす情報が人間を「行動」へと駆り立てます。
 この授業では、映像メディアの基礎を学びます。映像の原理、歴史、効果、流通などです。映画産業、アニメ産業、放送産業での映像展開を順序立てて理解します。映像メディアには多くの種類がありますが、そこで流通するコンテンツの制作技法には共通の作法があります。映像メディアの基礎的な特徴を知り、以後は映像の制作手法と表現効果を中心に学びます。後期制作実習につながる映像基礎理論です。授業では映画やテレビ番組、ドキュメンタリーなどを視聴します。毎回の授業の感想及び小テストの結果については、可能な限りその次の時間に解説し、理解を深めます。
授業は講義が中心ですが、TVスタジオを使った番組制作とハンドカメラを使った撮影実習も行います。
***授業形式 (講義及び一部アクティブラーニング)
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
映像メディアには、映画、放送(テレビ)、インターネット、DVDなどさまざまなものがあります。まず映像理論を理解し、つぎにそれぞれの映像メディアの特徴を学びます。さらに映像コンテンツ制作過程の基礎的な仕組みや技法を理解し、カメラ撮影や映像編集の基礎を習得します。 
【身につく力】知識・理解、情報リテラシー、コミュニケーション能力
授業計画
第 1 回 授業紹介 メディアとは
第 2 回 すべては映画から始まった
第 3 回 映像を考える① 仕組みと特性
第 4 回 映像を考える② フォト・ランゲージ
第 5 回  映像を考える③ 映像ジャーナリズム
第 6 回  デジタル技術と放送の世界
第 7 回  放送番組(ドラマ、バラエティー、音楽、スポーツ)
第 8 回  報道と情報番組 スタジオ演出
第 9 回  スタジオ番組を制作しよう!
第10回  映像表現の理論と文法
第11回  カメラを学ぶ① 撮影の基礎
第12回  カメラを学ぶ② カメラ実習
第13回  編集を学ぶ
第14回  CMとアニメーション
第15回  放送 ドキュメンタリー おわりに 
関連科目
現代マスメディア論、映像制作B、映像制作応用、現代マスメディア事情
メディアビジネス特講D(映像コンテンツビジネス)、
準備学習等の指示
毎回の講義で学んだ映像に関わる知識を、日々のメディア利用の際に確認しましょう。映像コンテンツについての動向は日進月歩です。新聞などの関連記事を注意して読むようにしてください。 
次回講義のテーマに関連した情報メディア及びコンテンツについて事前に視聴。その特性について考えておきましょう。
毎回の講義で行われた映像メディア及びジャンル別コンテンツをテレビなどで視聴してください。一日30分間以上を目標にします。
教科書
教科書は使用しません。代わりにプリントを毎回配布します。 
参考文献
デジタルコンテンツ協会(各年)『デジタルコンテンツ白書』
電通総研(各年)『情報メディア白書(ダイヤモンド社
ベラ・バラージュ、佐々木基一訳2008『映画の理論』学芸書林
日本民間放送連盟(2007)『放送ハンドブック』日経BP社
神保哲生(2006)『ビデオジャ-ナリズム』明石書店
加藤幹郎(2009)『アニメーションの映画学』臨川書店
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
期末に定期試験を行います。計2回の試験と、毎回の授業後に書く感想、質問、異議を評価対象とします。出席回数が11回以上からは、プラスになるよう評価を行います。
定期試験:60%、出席:20%、感想と質問:20%


実務経験と授業との関連
私はテレビ局で36年間、主に記者やプロデューサーの仕事をしてきました。企画ニュースやドキュメンタリーの制作を通して、映像と深く関わってきました。
備考