金融論特論

71026

西脇　廣治

変革期の金融システム

2.00単位

1年

2019年度前期

高校専修（公民）

本授業では、高度成長期以降のわが国の金融システムについて取り上げます。わが国の金融システムはこれまで銀行中心の金融システムでありましたが、近年、金融の証券化やシャドーバンキングと呼ばれる新しい動きが進んでいます。本授業では、金融仲介システム、決済システム、証券取引システムなどの金融システムの基本的枠組みを考察し、さらに金融自由化後の金融システム下での銀行行動の変化や日本型金融システムの将来について検討します。　

本授業の目標は、金融システムおよびファイナンスに関する理論と分析方法を修得することです。　

第 １ 回 「金融取引と金融市場」のテーマで、金融取引の形態とわが国の金融市場について取り上げます。
第 ２ 回 「金融取引と金融市場」のテーマで、国際金融市場について取り上げます。　　　　
第 ３ 回 「金融規制と制度改革」のテーマで金融構造と金融機関、金融規制・自由化について取り上げます。
第 ４ 回 「金融規制と制度改革」のテーマで、金融制度改革について取り上げます。　　　　
第 ５ 回 「金融仲介システム」のテーマで、金融機関と金融仲介、メインバンク制について取り上げます。
第 ６ 回 「金融仲介システム」のテーマで、資産証券化およびシャドーバンキングについて取り上げます。
第 ７ 回 「決済システム」のテーマで、銀行組織と決済システムについて取り上げます。
第 ８ 回 「決済システム」のテーマで、決済の電子化および決済リスクについて取り上げます。
第 ９ 回 「証券取引システム」のテーマで、証券業務と証券会社の機能について取り上げます。
第１０回 「証券取引システム」のテーマで、機関投資家、証券取引システムの変容について取り上げます。
第１１回 「金融仲介理論と日本の金融システム」のテーマで、銀行の情報生産機能について取り上げます。
第１２回 「金融仲介理論と日本の金融システム」のテーマで日本型金融システムの実証研究を取り上げます。
第１３回 「変革期の銀行行動」のテーマで、高度成長期からバブル期の銀行行動について取り上げます。
第１４回 「変革期の銀行行動」のテーマで、米国金融危機後の銀行行動について取り上げます。
第１５回 「日本型金融システムの将来」のテーマで、金融危機後の金融システムの変容について取り上げま　す。　

ファイナンス特論、国際金融論特論

授業は質疑に基づく議論を中心とした演習形式で進めます。前もって資料等を配布しますので、予習をしておいてください。

教科書は使用しません。授業に必要な資料はコピーして配布します。

小村・守山・西脇・二上『金融システム論』多賀出版
酒井・前田『金融システムの経済学』東洋経済新報社
花崎・大瀧・髄『金融システムと金融規制の経済分析』勁草書房　

定期試験は実施しません。

授業での発表内容と課題レポートにより評価します。