シラバス情報

科目名
経営情報論特論
授業コード
71036
担当者名
上野 信行
副題
経営情報にかかわる課題解決の先進的な理論・手法をマスターしよう
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
製造業、流通業、サービス産業、情報処理産業等の経営の情報化に関する今日的課題に対して、自らが新しく課題解決手法を考案し、課題解決を図る理論と方法を習得します。
現代の経営情報を取り巻く環境は、複雑であり、マスカスタマイゼーション、需要の不確実性、レジリエンス(しなやかな回復力)とリスクなどから派生する種々の課題に包まれています。まず、経営情報化を取り巻く今日的課題を概観し、課題解決の重要性を理解します。次に、課題解決に向けた分析・解法・評価等の一連の基本的な理論と方法を習得します。経済・経営学的な視点、数理的な視点、情報処理的な視点などからの代表的な手順・手法をマスターします。各回とも、重要なキーワードの説明を含めて、実務的な視点を外さず、基本的な理論・手法を確実に習得します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
製造業、流通業、サービス産業、情報処理産業等の経営の情報化に興味を持つ学生等が経営情報に関する課題についてその解決に向けて既存の理論・手法をマスターし、課題に対して自らが解決手法を考案し、課題解決を図る知識と一連の手順を確実に身に付けます。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 モノづくりにおける今日的課題と経営情報(1):複合的マスカスタマイゼーション
第3回 モノづくりにおける今日的課題と経営情報(2):複合的マスカスタマイゼーションへの対応
第4回 サプライチェーンにおける今日的課題と経営情報(1):先進のサプライチェーン
第5回 サプライチェーンにおける今日的課題と経営情報(2):リスクへの対応
第6回 経営情報に関する最近のテーマ調査
第7回 リードタイム管理における今日的課題と経営情報(1):リードタイムの管理
第8回 リードタイム管理における今日的課題と経営情報(2):リードタイム短縮の効果
第9回 経営情報における不確実性への対応(1):取引システムにおけるリスク
第10回 経営情報における不確実性への対応(2):不確実性の表現
第11回 経営情報における不確実性への対応(3): 不確実性の低減法
第12回 レジリエンスの今日的課題と経営情報
第13回 リスクマネジメントの今日的課題と経営情報(1):リスクとは
第14回 リスクマネジメントの今日的課題と経営情報(2):リスク・プーリング
第15回 まとめ
関連科目
経営情報論特論研究指導AⅠ、AⅡ、B
準備学習等の指示
授業は、テーマに沿った討議を取り入れ、双方向コミュニケーションを行います。習ったところは、必ず復習するようにしてください。質問事項がある場合は、次回の授業にて質問するあるいは、オフィスアワーを利用してください。
教科書
使用しません。授業では、事前にプリント等を配布します。
参考文献
①上野信行:内示情報と生産計画、朝倉書店(2011)
②久保幹雄:サプライチェーンの設計と管理、朝倉書店(2002)
③大野勝久:Excelによる生産管理、朝倉書店(2011)
④S.T.Rachev, S.V.Stoyanov and F.J.Fabozzi : Advanced Stochastic Models, Risk Assessment, and Portfolio Optimization, John Wiley & Sons, Inc. (2008)
⑤黒田充、大野勝久監訳: サプライチェーンハンドブック、 朝倉書店(2008)
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度、レポートの成績により総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考
生産マネジメント論、サプライチェーン論の講義ノートを配布しますので、関連する分野の知識を習得してください。