シラバス情報

科目名
文章表現演習・発展 b
授業コード
12047
担当者名
岡本 恵子
副題
社会で活躍できる文章力養成講座 
単位数
2単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
 社会人として必要な日本語文章表現能力をより実践的なレベルで身につける学習を通じて、コミュニケーション能力や論理的思考力を磨き、一般常識の定着を図ります。
 具体的には、レポートの構成、実務的な文章の要約、書簡文、論説文の4ジャンルを中心に、現実的な場面を想定して学習します。必須ではありませんが、目安として「文章読解・作成能力検定」2級合格程度の力の獲得をめざします。これは企業の要請を反映して行われている検定であり、実力を測る物差しとなります。したがって、ここでしっかり学んで身につけた力は大学生活のみならず、就職試験や社会人としての生活にも生きる力となるのです。
 そのためには、情報を正確に受け取り、目的・意図を正確に把握し、目的に応じて伝達すること、相手を納得させ、相手を動かす表現で発信することが必要であり、このように文章表現力を磨くことは思考過程を客観視し、論理的に考える力を身につけることにつながります。
 書簡文や論説文は苦手だという人が多いのですが、それらを実際に書き、分析的に学ぶことのできる機会です。
 取り組んだ課題ならびに宿題は、添削・評価や相互評価の上、返却・解説をします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
1 社会で活躍できる文章表現力を養成する。
2 「文章読解・作成能力検定」2級合格程度の文章力を到達目標とする。
【身につく力】「知識・理解」「コミュニケーション能力」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 ガイダンス 報告書の構成を考える 
第 2 回 文章の要約をする・要旨を捉える(1)−注意点の確認
第 3 回 文章の要約をする・要旨を捉える(2)−基礎問題演習
第 4 回 論説文1を書く(1)−文章を客観的に読んで、筆者の意図を捉える−
第 5 回 論説文1を書く(2)−考えを発展させて、文章を書く−
第 6 回 論説文1の相互批評、自分の文章の再検討、改訂版論説文を書く
第 7 回 書簡文を書く(1)注意点の確認
第 8 回 書簡文を書く(2)問題演習
第 9 回 書簡文を書く(3)問題演習 
第10回 文章の要約をする・要旨を捉える(3)−発展問題演習
第11回 論説文2を書く
     −文章を読んで筆者の意図を捉え、論点を定め、自分の知識・経験を活用して論説文を書く−
第12回 論説文2の相互批評、自分の文章の再検討、改訂版論説文を書く
第13回 良い論説文の条件とは(まとめ)
第14回 まとめと最終試験
第15回 答案の返却と試験の解説—今後の学習課題の確認—
関連科目
文書表現演習・標準、日本語演習・標準、日本語演習・発展、ビジネス日本語演習、日本文学A
準備学習等の指示
・毎時間はじめに漢字テスト(「今日の漢字」)を行います。予習をしてきてください。
・この授業は演習です。欠席すると、その回の内容が身につかず課題の提出ができなくなるうえに、次回からの内容もわからなくなります。欠席をしてはいけません。
・原則として、毎時宿題を出し、次回の演習で確認を行います。漢字の学習、予習復習と合わせて、120分程度は学習したうえで、授業に臨むようにしましょう。
教科書
日本漢字能力検定協会編 『基礎から学べる!文章力ステップ 文章検2級対応』 (各自丸善売店で購入) 
参考文献
授業の中で紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施しません。 
成績評価の方法
授業への参加態度・漢字テスト(20%)、論説文2点・書簡文・課題文書(30%)、最終試験(50%)で総合的に評価します。 なお、11回以上出席した場合、1回あたり1点を加点します。
実務経験と授業との関連
備考
・「文章読解・作成能力検定」準2級・2級の受検は必須ではありませんが、積極的に奨励します。
・「文章読解・作成能力検定」2級程度とは、社会人として仕事に必要な文章作成を行うことができ、かつ生涯学習の基礎となる文章能力の所有を表します。また、2級合格は、本学の資格・能力等表彰制度の対象であるとともに、SA(Student Assistant )への道を開きます。
・担当者によって授業内容が多少異なる場合があります。