シラバス情報

科目名
マクロ経済学基礎Ⅱ
授業コード
21015
担当者名
山根 智沙子
副題
IS-LM曲線を用いてマクロ経済をとらえる
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)

授業内容
本講義は、「マクロ経済学基礎Ⅰ」をふまえて、マクロ経済変数のレベルが、どのようなメカニズムによって決まるのかをより詳しく解説します。さらに、増税や減税、公共投資、あるいは貨幣供給量の増減といった経済政策が、マクロ経済変数に対してどのような効果をもたらすのかを明らかにします。つまり、デフレが懸念されると予想されるとき、あるいはバブル景気が予想されるとき、どのような経済政策をとればよいかを示してくれるのが、マクロ経済学です。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義を通じ、受講生は以下の3点ができるようになることを目標とします。

1.GDPや経済成長率、失業率、金利、物価、為替などのマクロ経済変数を理解し、説明できること
2.現実の経済で実施されている様々な経済政策は、マクロ経済理論から導かれていることを理解すること
3.学術的な観点から、私たちの日常生活に強い影響を与える経済政策について深く理解し、マクロ経済学をより身近な学問であると実感するとともに、日本経済が直面している課題について議論できるようになること

【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 マクロ経済学基礎Ⅰの復習
第2回 国民所得計算:名目GDPと実質GDP
第3回 国民所得計算:国民所得の三面等価
第4回 乗数分析:GDPの決定メカニズム
第5回 乗数分析:政府支出乗数と投資乗数
第6回 乗数効果:乗数効果の波及効果
第7回 生産物市場の均衡とIS曲線
第8回 貨幣の機能
第9回 貨幣需要
第10回 貨幣市場の均衡とLM曲線
第11回 利子率の決定
第12回 生産物市場と貨幣市場の同時均衡
第13回 不均衡からの調整
第14回 財政政策と金融政策の効果
第15回 まとめ
関連科目
マクロ経済学基礎Ⅰ、マクロ経済学、景気循環論、経済政策論基礎
準備学習等の指示
予習、復習ともに1時間以上行なうこと。授業の理解度がより高まります。
教科書
教科書は使用しません。毎回レジュメを配布します。
参考文献
家森信善『マクロ経済学の基礎 ベーシック+』中央経済社
石川秀樹『新経済学入門塾』中央経済社
賀川昭夫・坪沼秀昌・片岡孝夫(著)『FIRST STEP マクロ経済学』有斐閣ブックス
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%、小テスト・授業態度30%で総合的に評価します。
また出席回数が11回以上の学生には加点をします。ただし、最大100点までとします。
小テストについては、次回の授業の冒頭で正解を解説します。
実務経験と授業との関連
備考
【受講心得】
遅刻、また授業中の私語・飲食は厳禁です。守れない者については以降の出席を認めません。