シラバス情報

科目名
電子金融取引Ⅱ
授業コード
24039
担当者名
久保 大支
副題
情報技術と決済システムの実際について学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
情報通信技術(ICT)革命の進展は,金融サービス・金融市場においても急速に様々な構造的変化をもたらしています。本講義では,このようなサービス,市場における電子的な取引について,理論的な分析と実際のケーススタディの両面から考察します。そして特に,この「電子金融取引Ⅱ」では電子的取引に伴って発生する様々な副次的ではあるが重要な問題に焦点を当てます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義では昨今の金融革新の根幹となる金融の電子化にかかわるトピックについて理解を進め,とくに電子決済とセキュリティ,電子マネーについての知識を修得します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第01 回 Ch.0 イントロダクション:講義概説,成績評価法,目的と方法論
     Ch.1 電子金融取引の現状(1):電子金融取引の定義,現状,予測
第02回 Ch.1 電子金融取引の現状(2):電子商取引,デビットカード (rep.1)
第03回 Ch.2 電子金融取引とセキュリティ(1):SETとSSL
第04回 Ch.2 電子金融取引とセキュリティ(2):公開鍵方式,電子署名,PKI (rep.2)
第05回 Ch.2 電子金融取引とセキュリティ(3):ブロックチェーン(rep.3)
第06回 Ch.3 電子マネー(1):電子マネーの定義・歴史・分類
第07回 Ch.3 電子マネー(2):非接触IC技術,Felica
第08回 Ch.3 電子マネー(3):Edy,Suica,nanaco (rep.4)
第09回 Ch.4 仮想通貨(1):仮想通貨の定義・歴史・分類 (rep.5)
第10回 Ch.4 仮想通貨(2):ビットコイン
第11回 Ch.4 仮想通貨(3):オルトコインとその現状 (rep.6)
第12回 Ch.5 電子金融取引と今後(1):フィンテックの現状(1)
第13回 Ch.5 電子金融取引と今後(2):フィンテックの現状(2) (rep.7)
第14回 Ch.5 電子金融取引と今後(3):電子金融取引と法制度
第15回 Ch.5 電子金融取引と今後(4):電子金融取引と社会 (rep.8)
関連科目
ミクロ経済学基礎I,マクロ経済学基礎I,金融論I・II,電子金融取引Ⅰ
準備学習等の指示
【事前学修:90分】初回はガイダンスを行いますが,以降,講義翌日迄に次回の講義内容をHUENAVIに掲載します。ダウンロードして印刷し事前学修を行い講義に備えて下さい。プリントは配布しません。
【事後学修:90分以上】毎回,講義内容をWORDで原則A4サイズ1枚にまとめた「講義のまとめ」をHUENAVIを通して提出してもらいます。提出後,学生による相互評価と教員からの総合評価を行います。これにより,自分の中でその回の講義内容を整理します。
また,課題を8回程度課します。これは講義のメイン資料に加え,トピック毎に提示するサブ資料に当たることで,より理解を深め,そのトピックに対して自分なりの考えを培ってもらうためのものです。課題はHUENAVIを通して提出し学生による相互評価と教員からの総合評価を行います。
教科書
テキストは使用しません。各回毎にHUENAVIに講義資料を掲載します。
参考文献
・木下信行(2015) 『決済から金融を考える』,金融財政事情研究会,1,600円+税
・「キャッシュレス革命2020」研究会編(2014) 『キャッシュレス革命2020』,日経BP社,1,800円+税
・野村総合研究所 電子決済プロジェクトチーム編(2010) 『電子決済ビジネス』,日経BP社,1,800円+税
・杉浦宣彦(2010) 『決済サービスのイノベーション』,ダイヤモンド社,1,600円+税
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・成績は課題・小テスト:40%,定期試験(参照不可):60%の比率で総合的に評価します。
・以上にかかわらず課題未提出(不合格含む)3回以上で単位認定不能とします。
実務経験と授業との関連
備考
・金融に関する知識を得るために金融論I,金融論IIを履修することが望まれます。
・電子金融取引Ⅱのより理論的な理解を深めるために,前期に開講される電子金融取引Ⅰとセットで履修することが望まれます。
・①授業への参加,②終了時アンケート,③授業のまとめの提出をもって「出席」とみなします。
・遅刻は2回で1回の欠席とみなします。