シラバス情報

科目名
経済政策論
授業コード
21050
担当者名
石田 優子
副題
戦後日本の経済政策
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
 経済社会は、市場メカニズムを中心にして動いています。しかし、市場は完全ではなく、「市場の失敗」という事態が現実には起こります。こうした市場システムの不備を補完するのが、政策を行う主体(主に政府と中央銀行)の役目です。経済政策論では、私たち国民がより良い暮らしができるようにするために、一体どのような政策が取られているのかを学びます。
 本講義では、具体的事例として、戦後の日本経済を取り上げます。政府が経済政策を用いて、どのように経済を「舵取り」をしてきたのかを知り、現在の日本経済の状況と、政策の問題点がどこにあるのかを考えていきます。
 小テストを実施した際には、次週の授業の冒頭で解答のチェックおよび解説をします。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
 本授業は、経済政策の基礎的な知識をふまえた上で、戦後の日本経済の成長において、それが政策主体によってどのように用いられたかを知ることを主目標としています。また、具体的な事例を用いることで、経済政策に興味を抱くこともあわせて目標とします。

【身につく力】 「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 経済政策とは何か
第 3 回 通貨制度と経済政策
第 4 回 戦後復興期の経済状況と政策
第 5 回 高度経済成長期の経済状況と政策
第 6 回 1970年代の日本経済と政策(1)(ニクソンショックの影響)
第 7 回 1970年代の日本経済と政策(2)(石油ショックとインフレ)
第 8 回 1980年代バブルの発生とその背景
第 9 回 バブル崩壊と政策対応
第10回 1990年代の日本経済(1)(デフレーション)
第11回 1990年代の日本経済(2)(不良債権問題と金融危機)
第12回 バブル崩壊後の金融政策(1)(ゼロ金利政策)
第13回 バブル崩壊後の金融政策(2)(量的緩和政策)
第14回 日本経済の現状と経済政策の課題
第15回 まとめ 
関連科目
経済政策論基礎、金融政策論、財政政策論、現代日本経済事情
準備学習等の指示
授業で学んだことを見直し、自分の考えをまとめておくようにしましょう。
また疑問、わからない用語などについては、次回授業までに各自で調べてくるとより授業の理解度が高まります。約30分以上は予習・復習にかけましょう。
教科書
教科書は使用しませんが、毎回授業時にプリントを配布します。
参考文献
『ゼミナール 日本経済入門』『ゼミナール 経済政策入門』(日本経済新聞社)、『平成バブルの研究』(東洋経済)ほか、授業内に紹介していきます。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験90%、小テストやレポート10%で評価します。
出席および受講態度については、11回以上の出席から加点対象とします。
実務経験と授業との関連
備考
受講心得:周囲の人に対して、思いやりを持った態度で受講しましょう。したがって、私語、遅刻は厳禁です。理由なき飲食、着帽も禁止です(理由がある場合は申し出てください)。