シラバス情報

科目名
メディア・リテラシー
授業コード
25027
担当者名
土屋 祐子
副題
メディア特性の理解と表現
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
メディア・リテラシーは、文字の読み書き能力を発展させた「多様なメディアを読む(理解する)書く(伝える、表現する)」ことができる社会的なコミュニケーション力です。ソーシャル・メディアも盛んとなり、マスメディアの「受け手」であると同時に誰もが「送り手」となる情報環境が生まれています。メディアを理解すると同時に、メディアで表現し、個人が主体的に社会と関わっていくための素養がより重要になっています。こうしたメディア・リテラシーはビジネス、地域活性化の場でも必要とされています。
授業では、みなさんの省察的かつ創造的な「受け手」「送り手」双方の力を身につけることを前提に、私たちを取り巻くメディアの特性やしくみを学びます。映像分析や放送局からのゲストの講義を記事にまとめるワークショップ(参加型体験学習)にも取り組みます。課題については次週の授業で解説を行います。記事を作成する課題は、授業の中で学生同士相互評価を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業はメディア・リテラシーの基礎を学ぶクラスです。国内外のメディア・リテラシーの取り組みを知り、メディア・リテラシーに主体的、自律的に取り組んでいくための知識と方法、視座を身につけ、説明できるようになります。
身につく力のキーワード:「知識・理解」「論理的思考力・分析力」「斬新な発想をする力」
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 メディアリテラシーの展開(1)日本
第 3 回 メディアリテラシーの展開(2)外国
第 4 回 メディアとは何だろう(1)メディア日記を作成する
第 5 回 メディアとは何だろう(2)メディア日記を考察する
第 6 回 私たちのメディア環境(1)放送の歴史的生成
第 7 回 私たちのメディア環境(2)日本型放送・新聞
第 8 回 私たちのメディア環境(3)日本型ジャーナリズム
第 9 回 ワークショップ(1)放送局ゲスト講師による<記者会見>を取材・記事にする
第10回 ワークショップ(2)<記者会見>を振り返る
第11回 私たちのメディア環境(4)ウェブと送り手の多元化
第12回 これからのメディア・リテラシー(1)オルタナティブ(もう一つの可能性)のデザイン
第13回 これからのメディア・リテラシー(2)共感のメディア
第14回 これからのメディア・リテラシー(3)身体とメディア
第15回 まとめ 
関連科目
メディア論、広告論、企業広報論、現代マスメディア論、コンテンツビジネス論 
準備学習等の指示
課題作成には30分以上必要になるでしょう。復習として、授業で学んだことが日頃の自分のメディア接触とどう関わるのか気づきをまとめておきましょう。
教科書
教科書は使用しませんが、レジュメ、ワークシート、資料等のプリントを配布します。
参考文献
土屋祐子(2019)『メディウムフレームからの表現—創造的なメディアリテラシーのために』広島経済大学出版会
長谷川一・村田麻里子編(2015)『大学生のための メディアリテラシートレーニング』三省堂
水越伸・東京大学情報学環メルプロジェクト編 (2009) 『メディアリテラシー・ワークショップ—情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する』 東京大学出版会
東京大学情報学環メルプロジェクト・日本民間放送連盟編 (2005) 『メディアリテラシーの道具箱—テレビを見る、つくる、読む』 東京大学出版会
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、授業課題30%、授業への参加度10%で評価します。
実務経験と授業との関連
ゲスト講師にお呼びする方は広島の放送局で新しいコンテンツビジネスやラジオビジネスの実務を担われています。放送局の最新コンテンツ戦略とそれを実現するための視聴者との関係づくり(送り手のメディア・リテラシー)について講義いただきます。
備考
私語は他の受講者への迷惑となるため禁止します。積極的な授業への参加が求められます。メディア表現や新しいメディアへの知的好奇心を持って授業に臨んで下さい。