シラバス情報

科目名
景気循環論
授業コード
21036
担当者名
山根 智沙子
副題
戦後日本の景気循環
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
近年、経済のグローバル化や少子高齢化といった構造的な変化に加え、さらには高度情報化、グローバル金融危機の発生と私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。この授業では、戦後70年以上の歴史のなかで、日本経済がどのような道をたどって今に至っているのかを解説します。戦後の日本経済の歴史と構造、世界における位置づけを確認しながら、今後、日本経済全体が向かうべき道について一緒に議論しましょう。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本講義を通じ、受講生は以下の3点ができるようになることを目標とします。

1.景気循環を理解するために必要な知識を身に付けること
2.GDPや消費者物価指数などの基本的な経済統計を理解し、説明できること
3.学術的な観点から私たちの生活に大きな影響を与える「景気」について深く理解し、日本経済が直面している課題について議論できるにようになること

【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 経済学の基礎知識
第2回 景気の読み方
第3回 景気循環の主な要因
第4回 戦後の景気循環:高度成長期
第5回 戦後の景気循環:ニクソンショックからオイル・ショックにかけて
第6回 戦後の景気循環:プラザ合意の影響
第7回 戦後の景気循環:バブルの発生と崩壊
第8回 バブル崩壊後の日本経済
第9回 財政・金融政策と景気:財政政策機能の見方
第10回 財政・金融政策と景気:財政政策の有効性
第11回 財政・金融政策と景気:金融政策の目標
第12回 財政・金融政策と景気:金融政策の手段
第13回 戦後日本の財政・金融政策の推移
第14回 現在の経済はどのような局面にあるのか
第15回 まとめ
関連科目
マクロ経済学、経済政策論、金融政策論、財政政策論
準備学習等の指示
予習、復習ともに1時間以上行うこと。授業の理解度がより高まります。
教科書
教科書は使用しません。毎回レジュメを配布します。
参考文献
景気循環学会・金森久雄(編)『景気循環入門』東洋経済新報社
浅子和美・宮川努(著)『日本経済の構造変化と景気循環』東京大学出版会
新家義貴(著) 『予測の達人が教える 経済指標の読み方』日本経済新聞出版社
吉川洋(編)『デフレ経済と金融政策』慶應義塾大学出版会
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%、小テスト・授業態度30%で総合的に評価します。
また出席回数が11回以上の学生には加点をします。ただし、最大100点までとします。
小テストについては、次回の授業の冒頭で正解を解説します。
実務経験と授業との関連
備考
【受講心得】
遅刻、また授業中の私語・飲食は厳禁です。守れない者については以降の出席を認めません。