シラバス情報

科目名
アメリカ経済
授業コード
21046
担当者名
福居 信幸
副題
経済理論で学ぶアメリカ経済事情
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
アメリカ経済の現状と課題について学びます。まず、アメリカ経済の現状を概観したうえで、産業構造、金融市場、経済政策、社会政策などの特質や変容を学びます。さらには、大恐慌以降のアメリカの経済事情や歴代政権のもとで実施されてきた経済政策及びその理念の変化を学びます。特に、世界金融危機(リーマンショック)発生のメカニズムとともに、その後のオバマ政権の経済政策と現在のトランプ政権の政策を対比して分析します。さらに、戦後の日米経済関係を概観し、最後に成長著しいGAFAの動向やアメリカ経済をとりまく最新のトピックスを紹介します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
日本経済・世界経済の動向の理解に不可欠なアメリカ経済の現状と課題について理解を深め、その内容について説明できるようになることを目的とします。また、アメリカ経済や日米経済関係に関するニュースを論理的に分析できる力を身につけることを目的とします。さらに、アメリカ経済の問題点とその背景、日本や世界に与える影響などに関して、自分の意見を述べられるようになることを目標にします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 アメリカ経済の概要
第 3 回 アメリカの産業構造
第 4 回 アメリカの金融市場
第 5 回 アメリカの財政・金融政策
第 6 回 アメリカの通商政策
第 7 回 アメリカの社会保障政策
第 8 回 アメリカの科学技術政策と教育政策
第 9 回 大恐慌とニューディール政策
第10回 世界金融危機(リーマン・ショック)
第11回 オバマの経済政策
第12回 トランプの経済政策
第13回 日米経済関係
第14回 GAFAについて
第15回 アメリカ経済をとりまく最近の諸問題
関連科目
国際経済基礎Ⅰ、国際経済基礎Ⅱ、経済政策論基礎、社会政策論基礎、経済政策論、財政政策論、金融政策論、国際貿易論、国際金融論、グローバル金融市場論
準備学習等の指示
Hueナビに予め掲示される授業資料や当日配布されるプリントをもとに、それぞれ20分以上時間をかけて予習・復習して下さい。できれば、新聞(日本経済新聞が望ましい)のアメリカ経済や日米経済関係に関する記事を毎日5分以上かけて読む習慣を身につけて下さい。授業期間中1回の提出が義務づけられる課題レポートは、下調べや作成作業も含めて最低5、6時間以上時間をかけて作成して下さい。 
教科書
教科書は使用しませんが、毎回パワーポイント資料を配布します。
参考文献
中本悟・宮崎礼二〔編〕『現代アメリカ経済分析』日本評論社、宮田 由紀夫・玉井 敬人 『アメリカ経済論入門』晃洋書房、萩原伸次郎『トランプ政権とアメリカ経済』学習の友社。その他、講義で適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、レポート25%、受講態度等15%として総合的に評価します。出席日数が3分の2に満たない場合は定期試験の受験を認めません。受講態度等は出席状況等により評価され、特に11回以上の出席は1回ごとに加点されます。さらに、毎回授業の最後に与えられる課題に対する優れた回答には加点がある一方、受講意欲が感じられない回答や受講態度が芳しくないと判断される場合には減点があります。  
実務経験と授業との関連
金融業界で融資、証券、外国為替、経営企画、経済調査(特に国際通貨制度の調査研究)などの業務を担当、また、国際金融市場であるニューヨーク、ロンドン、香港で計13年間の海外勤務経験があります。なかでも1988年から1993年の5年間の米国で生活した経験を活かし、生活実感に基づいたアメリカ経済の現状や問題点を解説します。
備考
パワーポイント資料(事前資料や講義スライド掲示分)は、Hueナビ「授業資料」に添付しておきますので活用して下さい。また、レポートの課題や提出要領など授業で説明したことで特に重要と思われる情報については、改めてHueナビに掲示しますので、各自Hueナビのチェックを励行して下さい。特に、Q&A機能などHueナビの有効活用をお勧めします。