シラバス情報

科目名
証券市場論
授業コード
22067
担当者名
糠谷 英輝
副題
グローバル化に適応できる経済人としての基本(デリバティブを含む)を学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
債券や株式とはどのようなものか、証券取引はどのように行われるのか、証券や証券市場は経済においてどのような役割を担っているのか、証券に関する基本的な事項を前半で解説します。後半では、債券や株式の評価、ポートフォリオ、デリバティブ取引、さらに具体的な証券投資を考えるといった、より実践的な内容を取り上げていきます。講義期間中に世界の証券市場で大きな動きが起こった場合には、授業で取り上げ、その背景、問題点、影響なども紹介します。専門的な分野になるため、理解の確認や復習も毎回行っていきます。
毎回、授業の最後に、理解度を測る「確認テスト」を実施し、解答を次週の授業の冒頭で解説付きで行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
私たちの日常生活に大きな影響を与える証券は、経済と深い関係があり、さらに世界の証券市場は経済と同じく国境を越えた繋がりを持っています。証券や証券市場に関する基本的な知識を身につけ、証券を通じて日本や世界で起こる経済・金融の動きが理解できるようになることを目標にします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 講義ガイダンス
第 2 回 債券と債券市場
第 3 回 株式と株式市場
第 4 回 証券で資金を調達する(発行市場)
第 5 回 証券で資金を運用する(流通市場)
第 6 回 証券取引はどのように決済されるのか
第 7 回 債券を評価する
第 8 回 株式を評価する
第 9 回 リスク、リターンとポートフォリオ
第10回 デリバティブ取引(先物取引、スワップ取引)
第11回 デリバティブ取引(オプション取引)
第12回 証券化とサブプライム問題
第13回 証券投資を考える〜投資の必要性と投資方法・投資心理
第14回 証券投資を考える〜投資対象としての株式と投資信託
第15回 講義全体のレビュー
関連科目
金融論Ⅰ・Ⅱ、資本市場の役割と証券投資、国際金融論、グローバル金融市場論、外国為替論、外国為替実務
準備学習等の指示
・今、世界で何が起こっているかを新聞等から把握する習慣を身につけるとともに、日経平均株価、日本の長期金利(国債金利)の動向は毎日チェックして下さい。
【予習】テキストの次回授業分を読み、分からない用語などは事前に調べてくるとより授業の理解度が高まります(90分)。
【復習】テキストにある「事後課題」をまとめて下さい(90分)。
教科書
・教科書は特に設けません。
・授業資料は配布またはHUE NAVIに登録します。
参考文献
・読み易く、入手し易いものを、その都度、授業で紹介していきます。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験(65%)
・中間レポート(15%)
・毎回授業終了時の確認テスト、受講態度(20%)
で評価します。
・出席回数が11回以上の場合には、加点をします。
実務経験と授業との関連
銀行とシンクタンクで、外国為替、証券、貿易、融資、経済調査などの業務を担当。授業では、証券に関する幅広い問題を、学問的な内容はもとより、金融機関、企業、個人と多方面の主体から、実践的な内容や現実の動向も解説していきます。
備考
・授業中は私語、携帯電話の使用、飲食は厳禁です。他の受講生の迷惑にならない様に十分に留意して下さい。
・新聞等で経済全般の動きを捉える習慣を身につけて下さい。その際の疑問点等もメール等で受け付けます。