シラバス情報

科目名
コミュニケーション実践
授業コード
35038
担当者名
重野 裕美
副題
相手に届き、相手を動かす音声表現の練習
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
【授業内容】
メディアの発達により人や社会との「つながり」方が多様化してきています。このような状況の中、人間関係をよりよいものにするためには、まず、相手や場面に応じた主体的な自己表現をしたり、相手を理解しながら会話を進めたりするスキルを磨くことが必要です。
この授業では、普段使用している言葉に関心をはらいながら、授業内外で出会う人との交流をとおして、「読む力」「書く力」「聴く力」「話す力」をバランスよく身につけることを目指します。また、プレゼンテーション、レジュメ作成を通して基本的なアカデミックスキルも身に付けましょう。
さらに、授業で学んだことも踏まえて、最適なパフォーマンスができるよう、自ら考え、行動していく積極的な態度も養っていきましょう。
当日の講義内容を踏まえた宿題を毎回課し、授業の冒頭で解答と解説を実施します。

【授業方法】
(1)PDCA
毎回、P(Plan:目標設定)、D(Do実行)、C(Check:チェック)、A(Act:対策実行)のフレームワークに従って、授業を進めます。毎時の態度目標を設定し、授業終了後に自己評価を行うことで自分を客観的に評価する視点を養います。また、目標を設定しながら授業を受けることで、状況把握能力を培います。
(2)「聞き書き」調査
「聞き書き調査」とは、話を聞きたい人を決め、直接インタビューした後、インタビュー時の会話を書き起こし、その内容を整理しながら文章にまとめる手法です。「聴き手」としての立場も経験することで、様々な考え方・価値観を学びます。
(3)成果発表: 授業では「聞き書き」調査の結果を授業内で共有するために、①成果発表会を開いたり、②成果報告書を作成したりします。「自分の意志を正しく伝える」ための話の構成力、表現力を身につけていきましょう。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、共生力に分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
(1)自分の想いを大切にしながら相手やその状況に応じた自己を表現する力を身につける。
(2)文化や価値観の異なる相手の想いを受容・理解した上で、建設的な意見交換ができる力を身につける。

【身につく力】
コミュニケーション能力、協働して成し遂げる力、プレゼンテーション能力
授業計画
第 1 回  ガイダンス(「コミュニケーション」とは) 自己紹介をする
第 2 回  表現したい「自分」を考える(自己理解、他者理解)
第 3 回 「コンセンサス」について考える
第 4 回 「聞き書き」調査の手法、質問項目を考える
第 5 回  五感を使って対象となるモノや相手を観察・理解する
     【 小テスト①】
第 6 回  インタビュー(対話)の練習をする(「話す力」と「聴く力」)
第 7 回  声が出る仕組み、日本語の音の特徴
第 8 回  日本語の話し言葉のバリエーション(標準語・共通語・方言)
第 9 回  インタビューの内容を書き起こす
第10回 インタビューの内容を相手に伝わりやすい構成・表現にする
     【小テスト②】
第11回 「読む力」を鍛える(話すスピード、抑揚、滑舌)
第12回 「聞き書き」調査の成果発表会(1)、相互評価をする
第13回 「聞き書き」調査の成果発表会(2)、相互評価をする
第14回  成果報告書を作成する
第15回  まとめ(読む力、書く力、聴く力、話す力)
     【小テスト③】
関連科目
日本語文章表現、文章表現演習・標準、日本語演習・標準、ビジネス日本語演習
準備学習等の指示
・この授業は、興動館科目の「共生力フィールド」の授業です。毎回、共生力フィールドの達成目標を意識して授業に臨んでください(達成目標:①他者を共感的に理解する力をもつ②豊かな自己表現力をもつ)。
・平素から、相手の話を真剣に聴きとり、きちんと相手に伝わる話をするように心がけましょう。そのためには、目的を持って情報を集め、整理し、ストックしておきましょう。そのストックされた情報が「話題」となり、私たちの話を支えてくれるものになります。
・毎時間のはじめに漢字テスト(「今日の漢字」から出題)を行います。予習用の「今日の漢字」は教育・学習支援センター内(明徳館6階)に設置しています。
・この授業は演習です。欠席すると、その回の内容が身につかないばかりか、次回からの内容がわからなくなります。欠席をしてはいけません。
・原則として毎回授業外課題を出します。
・予習復習(テキストの予習、漢字テストの事前予習、その他の課題)に約60分以上はかけましょう。
教科書
教科書は使用しません。授業で資料を配付します。
参考文献
授業で紹介します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)受講態度・・・20%
(2)小テスト、提出物・・・30%
(3)各企画内容の達成度、他者への協力度・・・50%
実務経験と授業との関連
備考
定員は30名とします。

興動館科目では、経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度をはかるため、「プログレスシート」を作成していただきます。
※社会人基礎力とは・・・組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的能力