シラバス情報

科目名
社会・地理歴史科教育法 【教職】
授業コード
51008
担当者名
田中 泉
副題
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)

授業内容
まず、「中学社会科教育法Ⅰ」、「中学社会科教育法Ⅱ」および「地理歴史科教育法」で修得した基本的な事項を踏まえて、中学校社会科および高等学校地理歴史科授業の基本的な考え方について理解を深めたうえで、次に年間指導計画、単元指導計画、学習指導案など指導計画を作成する方法、授業におけるさまざまな学習指導の方法、および評価の方法について学修する。さらに、現行学習指導要領の改訂点を踏まえた単元レベルの学習指導案を作成し、それにしたがって模擬授業を行い、授業研究協議会を通して、生徒の認識や実態を視野に入れた学習指導の具体的な改善点に気付き、そこで得られた改善点を踏まえて学習指導案を作成し直す。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
中学校社会科および高等学校地理歴史科の指導法をテーマとし、以下のことを到達目標とする。
中学校社会科及び高等学校地理歴史科の学習指導要領に示されてきた学習内容について、背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を手がかりにして具体的な授業場面を想定した綿密な授業設計を行う方法を身に付ける。
この授業内容を理解することで、「中学社会科教育法Ⅰ」、「中学社会科教育法Ⅱ」および「地理歴史科教育法」で修得した知識や技能を活用し、実際に授業を行うために必要となる単元レベルの学習指導案の作成方法、効果的な発問および板書の方法、情報機器の活用方法、評価問題の作成方法などの技能を身に付ける。
【身につく力】「コミュニケーション能力」「プレゼンテーション能力」「協働して成し遂げる力」
授業計画
第1回 オリエンテーション
 −社会科・地理歴史科の授業とは(教授・学習過程、目標・内容・方法など)−
第2回 年間指導計画、単元指導計画の作成の方法 −年間を通してどのように授業を編成するか−
第3回 教材研究の方法 −教材とは何か、教材をいかにつくればよいか−実践研究を手がかりに−
第4回 学習方法 −社会科・地理歴史科における学習方法とは何か−
第5回 学習指導案作成の方法 −具体的に学習指導案を作成してみよう−
第6回 社会科・地理歴史科における学習指導の工夫 −情報機器及び教材を活用しての工夫 − 
第7回 社会科・地理歴史科の学力と評価 −公民的資質とは何か、いかに評価すればよいか−  
第8回 学習指導要領に基づく授業構成(中学社会科)
−学習指導要領の特色を活かす授業構成とは−
第9回 学習指導要領に基づく授業構成(地理歴史科)
−学習指導要領の特色を活かす授業構成とは−
第10回 模擬授業・協議会(中学社会地理的分野)
−仲間の意見を手がかりに学習指導案を改善しよう−
第11回 模擬授業・協議会(中学社会歴史的分野)
−仲間の意見を手がかりに学習指導案を改善しよう−
第12回 模擬授業・協議会(中学社会公民的分野)
−仲間の意見を手がかりに学習指導案を改善しよう−
第13回 模擬授業・協議会(地理歴史科地理)
−仲間の意見を手がかりに学習指導案を改善しよう−
第14回 模擬授業・協議会(地理歴史科世界史)
−仲間の意見を手がかりに学習指導案を改善しよう−
第15回 模擬授業・協議会(地理歴史科日本史)
−仲間の意見を手がかりに学習指導案を改善しよう−
関連科目
中学社会科教育法Ⅰ、中学社会科教育法Ⅱ、地理歴史科教育法、公民科教育法、
社会・公民科教育法
準備学習等の指示
授業中に紹介した教材開発の資料となる文献を読み込み、学習指導案の作成および模擬授業の実施に備えること。
教科書
・『中学校学習指導要領』(平成29年3月、文部科学省)
・『高等学校学習指導要領』(平成30年予定、文部科学省)
・『中学校学習指導要領解説 社会編』(平成29年6月、文部科学省)
・『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』(平成31年予定、文部科学省)
参考文献
・授業中に、教材開発に必要な文献・資料を紹介、または配付する。
定期試験の実施
定期試験は実施しない。
成績評価の方法
・授業への参加度・態度に対する評価
・自作の学習指導案により模擬授業を行い,育てたい資質・能力,学習内容,生徒の認識や実態に応じた学習指導ができているかどうかの評価(50%)
・改善した学習指導案について,授業構成などについて具体的に改善されているかどうかの評価(20%)
・平常の出席状況と受講態度について、積極的な受講態度(ワークシートや模擬授業の評価意見の内容など)であるかどうかの評価(30%)
実務経験と授業との関連
中学校社会科および高等学校地理歴史科の教諭としての実務経験(10年間)を活かして、授業を行います。
備考
将来、教員となるという意思を持って、授業に真摯な態度で積極的に参加すること。