シラバス情報

科目名
研究指導B (理論経済学特論Ⅰ)
授業コード
71111
担当者名
中野 安雄
副題
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期、2019年度後期
教職免許種類

授業内容
ミクロ経済学の諸問題について、主に討論形式で講義を進めます。テキストはゼミ生の研究状況を考慮して決めますが、当面予定しているのは下記のテキストです。これはミクロ経済学の現状を広範に解説していますので、ゼミ生の研究テーマに近い分野を中心に置きながら、輪読・討論していきます。なお、ゼミ生の研究の進展具合に応じて、適宜、研究報告を重ねながら、修士論文の準備をまとめて行くよう指導します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
ミクロ経済学の分野のテキストを輪読することによってミクロ経済学の理解を深めるとともに、年間4〜5回程度の研究報告を通じて修士論文への研究を進めて行きます。 
授業計画
各授業のテーマ
第1回 マーシャルとミクロ経済学
第2回 市場の機能
第3回 均衡とその安定性
第4回 消費行動〜限界効用
第5回 消費行動〜消費者余剰
第6回 消費行動〜無差別曲線
第7階 消費行動〜最適消費
第8回 企業行動〜費用と利潤
第9回 企業行動〜価格と限界費用
第10回 企業行動〜短期供給曲線
第11回 企業行動〜長期供給曲線
第12回 企業行動〜損益分岐点
第13回 市場の機能:再検討(安定性)
第14固 市場の機能:再検討(経済的厚生)
第15回 市場機構の限界(外部不経済)
第16回 市場機構の限界(公共財)
第17回 市場機構の限界(独占)
第18回 ミクロ経済政策の基礎
第19回 厚生経済学の展開
第20回 「社会的厚生」をめぐってく
第21回 完全独占の市場(クールノーの点)
第22回 異質寡占(製品差別化)の市場
第23回 寡占の長期的局面(独占的競争)
第24回 寡占の長期的局面(参入阻止価格)
第25回 複占市場(クールノー均衡)
第26回 複占市場(ゲーム論的局面)
第27回 ゲームの理論〜フォン・ノイマン型ゲーム
第28回 ゲームの理論〜標準形ゲーム
第29回 ゲームの理論〜ナッシュ均衡
第30回 ゲームの理論〜複占の再考察
関連科目
ミクロ経済学、マクロ経済学、理論経済学特論Ⅱ 
準備学習等の指示
テーマによっては報告者を割り当て、参考書等を指示しますので、報告者は20〜30分程度に要約した報告ができるよう練習し、レジュメを受講者全員に配布するよう準備してください。また、報告者以外の人は、あらかじめ参考書等をよく読み、どのような質問をし、あるいはどのような意見を述べるかを考えておいてください。また、授業後には全員その日のうちに、報告や質疑応答を踏まえてノートを整理しておいてください。
教科書
西村和雄『ミクロ経済学入門・マクロ経済学』第2版、岩波書店、2001年
参考文献
井堀利宏『入門・ミクロ経済学』第2版、日本評論社、2004年
林敏彦『需要と供給の世界』改訂版、日本評論社、1989年
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度・レジュメ・レポート等を総合して成績評価とします。
実務経験と授業との関連
備考