シラバス情報

科目名
日本の歴史Ⅲ a
授業コード
15005
担当者名
棚橋 久美子
副題
近代中後期〜現代の日本
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
私たちが生きている現代社会は、過去(歴史)の上に成り立っており、それを学び理解しておくことは、現代の国際社会(日本を含む)で日本人として生きていく上でとても大切なことであるといわれます。
 そこで、この授業では、前期に開講する日本の歴史ⅠとⅡの内容を踏まえて、明治時代中後期から現代にいたる日本の歴史を概観していきます。内容的には、各時期の政治・外交・社会の重要な歴史的事件・事象を中心に解説をおこないつつ、基本的な歴史の流れと特色を理解できるよう講義します。同時に、新資料の発見や歴史研究の進展などによって新たに指摘されている視点も取り入れつつ、歴史的な理解も深めていきます。
毎回授業の最後に小テストを行います。解答と解説を次回の授業の冒頭で行います。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
 この授業は、日本の歴史のうち、明治時代中後期から現代における政治・外交・社会を中心とした歴史的事件や歴史事象を学び、その相互の関係性を理解することで、複雑さを増す国際社会を生きる日本人としての必要な歴史の知識や歴史的思考力を身につけ、問題解決にあたって身につけた歴史知識や歴史的思考力を発揮できるようになることを到達目標としています。 
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 条約改正とその時代
第 2 回 日清戦争と国際情勢
第 3 回 日露戦争前後の政治と外交
第 4 回 明治時代の社会と文化(文明開化は除く)
第 5 回 資本主義の発達−在来産業の再編を中心に−
第 6 回 資本主義の発達−移植産業の定置を中心に−
第 7 回 憲政擁護運動と第一次世界大戦
第 8 回 第一次政界大戦後の新世界秩序と日本ーワシントン体制とヴェルサイユ体制ー
第 9 回 大正時代の社会と文化
第10回 恐慌の時代と満州事変
第11回 日中戦争と国家総動員法
第12回 アジア・太平洋戦争と国民の生活
第13回 占領下の改革
第14回 冷戦体制と日本の国際復帰
第15回 55年体制と高度経済成長 
関連科目
日本の歴史Ⅰ  日本の歴史Ⅱ 
準備学習等の指示
 毎回の授業テーマについて、予習としては参考文献にあげた書籍を読んで授業内容で取り上げる歴史事象に触れて下さい。復習としては配布プリントを読み直して、授業内容が理解できたかを確認して下さい。理解が不十分な時は必ず質問して下さい(60分程度は予習・復習時間をかけるようにしましょう)。

 
教科書
とくに使用しません。毎回、レジュメ・資料等のプリントを配布して授業を進めます。
DVDおよびビデオの視聴覚機器を使用する場合があります。 
参考文献
・竹内誠他編『教養の日本史』(東京大学出版会)
・五味文彦・鳥海靖編『もういちど読む山川日本史』山川出版社
・次の出版社から出されている『日本の歴史』シリーズのうち明治中期以降を記述した巻。
  中央公論社 全26巻
  小学館 全32巻のシリーズと全16巻のシリーズがある。
  集英社 全22巻 
  講談社 全26巻
・石ノ森章太郎『マンガ日本の歴史』全55巻(中央公論社)
以上の文献はすべて図書館にあります。どの1冊でもいいですから、ぜひ一読して下さい。 
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
  定期試験の結果(70%)、課題等の提出(20%)および平常の出席および授業参加状況(10%)により評価します。なお、11回以上出席した場合、1回あたり2点を加点します。ただし、定期試験の受験には、原則として総授業回数の3分の2以上の出席回数を満たすことが必要です。 
実務経験と授業との関連
備考
受講心得:授業中の私語・飲食、携帯電話の使用は厳禁です。守れない人は、以後の出席を認めない場合があります。