シラバス情報

科目名
プレゼミ 済・営(竹林栄治)
授業コード
41135
担当者名
竹林 栄治
授業題目
歴史で学ぶ経済
単位数
2.00単位
配当年次
2年

授業概要・授業計画
<授業概要・到達目標>
この演習は2つの到達目標を掲げています。1つめは、世界史や日本史で学んだ経済の項目を、これまでのように丸暗記せずに、その理屈(ロジック)を学ぶことで、より深く理解することを目指します。すなわち学生が既に持っている世界史や日本史の知識を使って、経済(学)の基礎知識を学びます。そして、世界史や日本史の知識と経済の知識の橋渡しをすることで、「世界史や日本史の経済の記述が他者に説明できる経済学部生」を目指します。2つめは、「読む力」・「まとめる力」・「書く力」・「伝える力」といった基礎的技能を身につけることです。こうした力は、3年次からの演習の専門的な学習・研究の基礎となる技術、能力につながります。 なお、授業はグループでの活動が基本です。
なお、授業は次のような方法で行われます。
①事前に学習ポータル(Edutrack)上に掲示された配布資料を、各自が入手(ダウンロード)し、それらを読み込みます。したがって予習が大前提です。予習には90分程度必要です。
②授業当日は、指定された教科書の該当範囲をゼミ生同士が毎回輪読してその内容を読み取り、次いで
 解説し、最後に本文を要約して提出します。あるいは当該回のテーマについて討論をする場合もあります。
③15回目の授業では、ゼミでの学習内容の中から主題を選んで、パワーポイントあるいはミニ授業形式で
  の報告会を実施します。報告会の様子は録画されており、授業終了後にして学習ポータル上で閲覧して
レポートを提出してください。
【身につく力】
「知識・理解」「コミュニケーション能力 」「プレゼンテーション能力」 「協働して成し遂げる力」「斬新な発想をする力」「チャレンジする力」「リーダーシップ」
<授業計画>
「コミュニケーション能力 」 「協働して成し遂げる力」「チャレンジする力」が高まります
第1回  アイスブレーク   
ゼミ生の心の垣根を取り払い、ゼミの一体感を醸成するためにじゃんけんゲーム・非言語ゲーム・他者
   紹介ゲーム等のアイスブレークを行います。
「読む力」・「まとめる力」・「書く力」・「伝える力」が高まることを目標にします
第2回 世界史とお金① お金の価値って何?
 お金の価値は何によって担保されているのか、お金がおカネである条件は何かなど貨幣についての
     不思議を歴史的に考えます。
第3回 世界史とお金② お金の発行権をめぐって
     お金を発行する権利はだれが握っているのか、お金を印刷する権利を持つとどんなことが可能か
     など通貨発行権について学びます。
第4回 世界史とお金③ 幕末通貨戦争
日本の小判と欧州の金貨は同じ価値なのか、幕府が小判の価値を下げた理由という点から、幕末
     日本の通貨事情を考えます。
第5回 世界史とお金④ ユーロと統一ドイツ
     経済大国ドイツが自国通貨マルクを捨ててまで共通通貨ユーロを導入した真の理由は何か、を考え
     ます。 
第6回 世界史と金融① ユダヤ人と金融
     なぜユダヤ人が金融業に従事していたのか、そして当時なぜ利子を取ってはいけないのかに
     ついて考えます。
第7回 世界史と金融② リスクの回避−株式会社と保険の誕生−
     人生やビジネスにつきもののリスクを経験するために人間が考え出した方法を株式会社と保険を
     事例に挙げて考えます。 
第8回 世界史と金融③ 投資の世界史とバブル
     経済活動につきもののバブルをオランダやイギリスの事例を参考にしながら考えます。また世界最初
     の米の先物取引が日本で成立した理由も学びます。
第9回 世界史と財政 古代ローマと公共事業
     インフラ整備の財源をどこから調達するかを、古代ローマと現代日本との比較から考えます。また
     税の取りすぎが国家にどのような影響を与えるかもを学びます。
特に「まとめる力」・「伝える力」が高まります。
第10回 報告会準備① 主題決定
 各班で報告会のための主題(テーマ)を決定します。次いで報告形式としてパワーポイントあるいは
      ミニ授業の形式を選択します。
第11回 報告会準備② スライドの作成(授業構成)
      各班でプレゼンテーション用のスライドと原稿を作成します。ミニ授業形式を選択した班は授業構成
      を考えます。
第12回 報告会準備③ スライドの作成(授業構成)
 前回に引き続き、各班でプレゼンテーション用のスライドと原稿を作成します。ミニ授業形式を選択し
      た班は授業構成を考えます。
第13回 報告会準備④ 試写と点検(模擬授業と点検)
 各班で作成したスライドの試写とその点検をおこないます。ミニ授業形式を選択した班は模擬授業
      とその点検を行います。スライド未完成の班は引き続きスライド作成を行います。
第14回 報告会準備⑤ 試写と点検(模擬授業と点検)
 各班で作成したスライドの試写とその点検をおこないます。ミニ授業形式を選択した班は模擬授業
      とその点検を行います。
第15回 報告会  各班の報告と振り返り
      各班ごとに報告を行います。報告会終了後に学習ポータル上で録画を各自で閲覧してレポートを提出
      してください。
※諸事情により、上記の日程は変更される可能性があります。 
 
教科書
茂木誠、『経済は世界史で学べ』、ダイヤモンド社、2013年を使用します。
さらに、副読本として、内田勝晴、『家康くんの経済学入門』、ちくま新書296、2001年、岡田泰男、『経済史入門—過去と現在を結ぶもの』、慶應義塾大学出版会、1997年、堺憲一、『新版あなたが歴史と出会うとき—経済の視点から』、名古屋大学出版会、2009年、茂木誠、『図解世界史でわかる経済問題 別冊宝島2270』 、宝島社、2015年などを参照してください。
また、世界史では、『詳説世界史B』、山川出版社、 『世界史B』、東京書籍、『世界史B 人、暮らしがあふれる歴史』、第一学習社等があります。日本史では、『詳説日本史B』、山川出版社等があります。またNHKテレビ高校講座の世界史・日本史も大変役立ちます。
活動予定
通常の授業のほかに、フィールドワークや他ゼミとの交流会等を上記授業回数以外に実施する場合もあります。
成績評価の方法
授業参加度、提出された課題の内容と出席などを総合的に評価します。
出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は、単位が認定できない場合があります。
<出席点の取扱い>
・出席回数が11回以上からの出席を評価します。
・11回以上からの出席点は100点満点の外枠で評価します(但し100点を超えた場合は100点満点とします)。但し、受講態度が著しく不良な者は無効とします。

選考方法
【第一次】
選考方法:書類選考と面接
選考日時:5月28日(火)13:30〜14:30
場所:研究室(3号館 4階 403号室)
【第二次】
選考方法:書類選考と面接
選考日時:6月18日(火)13:30〜14:30
場所:研究室(3号館 4階 403号室)
【第三次】
選考方法:書類選考と面接
選考日時:7月2日(火)13:30〜14:30
場所:研究室(3号館 4階 403号室)
【連絡先】
ej-take@hue.ac.jp
※メールを送る際は、件名を「プレゼミ面接について」とし、本文中に必ず学籍番号と氏名を記入すること。
履修条件
無断欠席、遅刻をしない学生、ゼミに主体的、前向きに参加する学生
教職課程の学生の履修も歓迎します。この授業を通して、「経済(学)がわかる地歴の先生」を目指しましょう!
注意事項
1 演習の無断欠席は、厳禁です。無断欠席が累積すると(総授業回数の3分の2に満たない場合)、単位が認定できない場合があります。
2 演習の学習活動で指定された教科書は必須のものです。必ず各自で自分の教科書を入手してください。
3 演習での課題提出は期限厳守です。期限後の提出は原則認めません。
4 フィールドワーク・勉強会や他ゼミとの交流会もゼミ活動の一環なので、全員参加が原則です。ゼミ活動に非協力的な場合には演習活動をサボタージュしたものとみなし、成績評価が著しく下がる場合があります。
オフィスアワー
【研究室の自由訪問時間】 研究室自由訪問期間(第1次及び第2次)の火曜日3時限13:00〜14:30
                  場所:研究室