シラバス情報

科目名
管理会計論
授業コード
22054
担当者名
小谷 幸生
副題
企業活動への会計情報の活用
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
管理会計は、企業活動のなかで生み出される様々な会計情報を活用することで、企業の経営者・管理者による、効率的な組織運営や経営戦略・戦術上の適確な意思決定を支援することを目指すものです。本講義では、こうした管理会計の理論と技法を理解したうえで、多様な会計情報を組織マネジメント面で生かすことができる人材の養成を目標とします。 小テストや宿題は採点後、模範解答と一緒に翌週返却し、誤りの多かった箇所の解説を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
以下の3点を到達目標とします。
①CVP分析手法を理解し、経営計画や経営分析での活用方法を修得する。
②組織の効果的運営のための管理会計的手法を理解する。
③企業経営者が日常業務や設備投資で行う意思決定を支援するための理論と技法を身につける。 
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 ガイダンス:授業概要、管理会計の役割、財務会計との関係
≪業績管理会計≫
第 2 回 短期利益計画とCVP分析(1):経営計画の意義、CVP分析の基本構造
第 3 回 短期利益計画とCVP分析(2):CVP図表、CVP図表の短期利益計画への応用
第 4 回 短期利益計画とCVP分析(3):損益分岐点の求め方、損益分岐点の解釈
第 5 回 短期利益計画とCVP分析(4):CVP分析の一般式と公式
第 6 回 短期利益計画とCVP分析(5):CVP分析の問題演習
第 7 回 予算編成と予算統制:予算制度の意義、予算編成の流れ、予算差異分析
第 8 回 分権的組織のマネジメント:集権的組織と分権的組織、事業部制の機能と役割
第 9 回 バランスト・スコアカード(BSC):BSCの構造、BSCによる業績評価と経営戦略策定
第10回 復習とテスト:第1回〜第9回の内容について復習したあと、テストを実施します。
≪意思決定会計≫
第11回 業務的意思決定(1):意思決定のプロセス、原価概念、業務的意思決定の種類
第12回 業務的意思決定(2):業務的意思決定の具体例と問題演習
第13回 設備投資の意思決定(1):設備投資の意思決定の特徴、時間価値と利子率の役割
第14回 設備投資の意思決定(2):設備投資の意思決定モデル、正味現在価値法
第15回 設備投資の意思決定(3):設備投資の意思決定の具体例と問題演習

(注)授業の進み方によっては、若干の変更の可能性もあります。
関連科目
経営分析論、原価計算論、財務管理論I、中級簿記(特に工業簿記)、 
準備学習等の指示
復習に力を入れてください。配布したレジュメや資料をシッカリと読み直して理解を確実なものにしましょう。毎回1時間は必要です。授業時間内に100%理解することを目標に、不明な点があれば、授業中または終了後に質問し、疑問点を次回まで持ち越さないように心がけてください。
教科書
使用しません(授業内容のレジュメと参考資料を毎回配布)。
参考文献
授業中に適宜指示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験60%、復習テスト30%、宿題10%の成績で評価します。*外枠評価:11回以上の出席については、1回につき1点を加点。
実務経験と授業との関連
30年強の金融機関勤務のなかで、配属場所の管理・運営や業務企画・推進などに従事し、様々な経営情報を活用する機会を得ました。授業では、理論面の解説に加えて、こうした組織管理者としての経験で得られた実践的な知識技能を伝えたいと思います。
備考
・本授業は「会計」と名前が付いていますが、簿記・会計の事前知識はさほど必要としません。・問題演習、宿題、復習テストなどの機会を通じて様々な計算問題を解いてもらいます(但し、加算乗除の四則計算で解ける問題であり、難解な数式を使うことはありません)。・電卓を毎回持参してください。・座席は指定します。