シラバス情報

科目名
資本市場の役割と証券投資
授業コード
33012
担当者名
福居 信幸、糠谷 英輝
副題
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
日本の個人金融資産は約1,800兆円と巨額になっていますが、その50%以上は現預金で運用され、超低金利のもとで運用益が低迷しています。一方、個人の株式投資は長らく停滞していましたが、株式市場の回復とともに、2014年から導入された少額投資非課税制度(NISA)や2017年に誰でも加入できるようになった個人型確定拠出年金(iDeCo)などにより、少しずつですが投資行動に変化もみられます。今後、社会人にとって資産運用は非常に大切であり、そのための商品知識や投資手法の習得は必須のものとなっています。この授業では、株式、債券、投資信託、外国為替などに関する基礎知識や、それらの金融商品を使った資金の運用手法などについて、市場の第一線で活躍中の野村證券グループの方々から交代でご説明頂くものです。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
債券市場や株式市場など資本市場の基本的な機能としくみを理解して概略を説明できることを目的とします。また、証券関連商品の特徴や、それぞれがどのように価格が決定されるかなど売買取引のしくみを理解し、実際に投資を行う際に必要な知識を身につけます。最終的には、家計や企業の一員として、証券投資にかかわるリスクを判断・管理して、適切な投資行動や資金調達行動を取ることができるようになることを目指します。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 ガイダンス                
第 2 回 金融の仕組み
第 3 回 経済情報事始め
第 4 回 リスク&リターン
第 5 回 ポートフォリオの考え方
第 6 回 外国為替のいろは
第 7 回 債券入門
第 8 回 株式入門 
第 9 回 投資信託入門
第10回 投資家心理を学ぶ
第11回 日本株の歴史 
第12回 ライフプランと資産形成
第13回 資産形成と非課税制度
第14回 グローバル化する世界と資本市場の果たす役割
第15回 これからの成長産業
関連科目
ファイナンス入門、金融論Ⅰ・Ⅱ、証券市場論、外国為替論、外国為替実務、国際金融論、グローバル金融市場論、実践資産運用
準備学習等の指示
新聞、TVニュースなどの報道を通じて、社会で起こっている出来事に対して自分の考えをもつ習慣を身につけておいて下さい。 授業で興味・関心を持った問題については、自分の考えをまとめておく訓練を重ねておいて下さい。
【予習】次回の授業内容に関連したニュース等を読み、分からない用語等をチェックし、講義で質問する準備をして下さい(20分以上)。
【復習】授業資料を読み直し、重要な部分をまとめて下さい(20分以上)。
教科書
教科書は使用しませんが、毎回授業資料を配布します。
参考文献
授業で適宜紹介します
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
前半及び後半の計2回のレポート(80%)、受講態度等(20%)により総合的に評価します。受講態度等は、毎回の出欠だけでなく、授業終了後に提出する各回の授業に関する感想・気付き・質問等のコメントや、受講時のマナー(私語、携帯電話、姿勢、脱帽、居眠り、遅刻、飲食等)で評価します。さらに、11回以上の出席は1回ごとに加点されますが、受講時のマナーに問題がある場合は減点もあります。なお、レポートのテーマは、前半・後半のうち、いずれか1回ずつの授業内容に関するものですが、他の回の授業内容の理解が前提になるので、レポートの評価には、全体の出席状況も影響を与える点注意して下さい。
実務経験と授業との関連
毎回の各講師は、現在、野村証券において営業、商品企画、投資情報の提供、金融教育などの業務を担当されており、その経験を活かし、授業では、証券に関する基礎知識や、資金の運用手法などについて解説します。また、2名の担当教員は、ともに銀行において、証券、融資、外国為替、調査の業務や海外での業務経験があり、これらの経験に基づいてレポートを評価します。
備考
遅刻、私語、講義中の居眠りは厳禁です。特に、この講義は外部からの講師をお招きしていますので失礼のないようにマナーを必ず守ってください。マナーを守れない場合は退席させることもあります。