シラバス情報

科目名
地理学Ⅰ
授業コード
14019
担当者名
西川 京子
副題
身の回りの地理学
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)

授業内容
本科目は、教育職員免許状取得のための教科に関する科目です。自然地理・人文地理・地誌学等の多様な地理学の目的・方法・成果を概観し、得られた地理学的見方・考え方からパワースポットや絶景、お国言葉にご当地グルメ等の身の回りの地理的事象を捉えられるようにします。そのため、講義と共に、座席を指定してグループ討議やワークを行います。第6・12・15回には、それまでに得た地理学的視点から新聞記事や身の回りの事象を捉え、様々な自然・人・社会がどのように影響し合い、いかに魅力的か、どのような問題を抱えているか、どうすればより持続的に魅力ある場所になるかを発表し合います。そのフィードバックはヒューナビで行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
① 自然地理学・人文地理学・地誌学とは何か、その目的・方法・成果について教科書や講義内容を踏まえて説明することができる。
② 地理学の視点から身の回りの現象を捉え、分析し、一般化・法則化することができる。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 地理学から見た世界
第 2 回 気候と海流 
第 3 回 地形と地震
第 4 回 生物の地理
第 5 回 環境問題
第 6 回 生産の地理と発表「自然地理学的視点から見た身の回りの地理」
第 7 回 流通と交通の地理
第 8 回 生活行動の地理
第 9 回 民族・移民の地理
第10回 不平等の地理
第11回 まちづくりの地理
第12回 世界地誌(北半球)と発表「人文地理学的視点から見た身の回りの地理」
第13回 世界地誌(南半球)
第14回 日本地誌(東日本)
第15回 日本地誌(西日本)と発表「地誌学的視点から見た身の回りの地理」
定期試験
関連科目
地理学II
準備学習等の指示
毎回受講前に45分以上教科書を予習し、用語や疑問点を調べ、気づきや考えをまとめましょう。受講後は45分以上は復習として、毎回の授業で得られた地理学的視点から新聞や身の回りの事象等を見つめましょう。今、社会で「何が」「どこで」「なぜ」起きているのか?それは「いつ」「どこの」「誰に」「どのような」影響があるのか?より良い未来は「どうすれば」創れるのか?」を考え、第6・12・15回の発表に備えましょう。
教科書
上野和彦・椿真智子・中村康子『地理学概論(第2版)』朝倉書店、2015年、3,564円(税込)
参考文献
高橋日出男『自然地理学概論』朝倉書店、2008年、3,564円(税込)
矢ケ崎典隆『地誌学概論』朝倉書店、2007年、3,564円(税込)
定期試験の実施
定期試験を実施します。(教科書のコピーや他人のノートのコピーは持ち込み不可)
成績評価の方法
定期試験(60%):出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
グループ討議やワークへの参加・貢献度:(10%) 
第6・12・15回の課題達成度:発表「地理学の視点から見た身の回りの地理」(30%)
実務経験と授業との関連
小学校社会科の専科担任や学級担任として、地理的学習を中心に授業実践や授業研究をしてきました。また、中学校において普通学級と養護学級に対する地理授業の非常勤講師経験があります。さらに、ESDの視点を取り入れた地理教育について、国内やカンボジアの教師、教員養成担当者等への研修講師をつとめた経験もあります。これらの経験を活かし、地理授業づくりの土台となる地理学的見方、考え方を指導します。
備考
受講心得:受講中は私語・授業とは関係のない電子機器の利用・飲食は厳禁です。守れない人については以後の出席を認めません。