シラバス情報

科目名
財政政策論
授業コード
21052
担当者名
中嶋 則夫
副題
財政政策の経済への影響を学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
 政府は公共財・公共サービスを供給する主体として存在しています。それらを供給するために政府が購入する財・サービスは、国民経済の一部を構成する需要項目であることから、それらの水準の大小が国民経済に影響を与えることになります。従って、政府の支出規模を調整すれば経済全体の規模をコントロールすることができると考えられます。また、政府の収入として租税や公債がありますが、これらも国民経済に影響を与えます。本講義では、以下の授業計画に従い、政府による政策がマクロ的な総需要の調整を経て産出量水準に与える影響について学びます。
 学修の効果を上げるために、毎回HUENAVIアンケートを活用して授業の振り返りをしてもらい、その中から代表的な回答を、各回授業のはじめに口頭で伝え、不足していると思われる部分を含め振り返りを行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
 本講義では、政府の役割とそれを果たすための手段としての財政政策の意義について理解を深め、①将来直面する様々な意思決定の機会に対処する有効な知識となる点、②財政政策が影響を与えるマクロ変数が資産選択の際に有益な情報を与えてくれる点などの理解につなげることを到達目標とします。
【身につく力】「知識・理解」、「コミュニケーション能力」、「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 経済学の十大原理(原理4)・ファイナンスの基本的な分析手法
第 2 回 経済学の十大原理(原理1・2・3)
第 3 回 経済学者らしく考える
第 4 回 相互依存と交易からの利益・市場における需要と供給の作用・経済学の十大原理(原理5・6)
第 5 回 経済学の十大原理(原理7)・国民所得の測定・生計費の測定・失業と自然失業率
第 6 回 生産と成長
第 7 回 貯蓄、投資と金融システム
第 8 回 貨幣システム・貨幣量の成長とインフレーション
第 9 回 総需要と総供給
第10回 総需要に対する財政政策の影響
第11回 インフレ率と失業率の短期的トレードオフ関係
第12回 開放マクロ経済学:基本的概念
第13回 開放経済のマクロ経済理論
第14回 開放経済のおける財政政策の影響
第15回 まとめ
関連科目
経済入門、ミクロ・マクロ経済学基礎Ⅰ、財政学Ⅰ・Ⅱ、基礎経済統計、経済政策論論基礎、現代日本経済事情Ⅰ・Ⅱ、公共経済学、実践公共経済学
準備学習等の指示
 授業では、復習・予習に関する指示をするので、その都度、指示に沿った対応をしてください。
 授業の振り返りを行うHUENAVIアンケートへの回答作成には40分、教科書や資料の該当箇所の熟読に40分/日×5日の時間をかけてください。
教科書
N・グレゴリー・マンキュー著(足立英之 他 訳)『マンキュー経済学Ⅱ マクロ編(第3版)』東洋経済新報社
参考文献
授業の中で適宜紹介します
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
出席点5点(11回目から各回1点加算_外枠評価)、HUENAVI回答点15点(指定文字数以上が対象)、期末課題25点、期末試験60点、欠席授業への事後対応無しの場合の減点(各回1点減点)の合計点で評価します。
実務経験と授業との関連
備考
1.学生証を忘れた場合については、自己責任となり、こちらでは対応しません。
2.広島経済大学学内定期試験細則に従い、出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、定期試験の受験を認めない場合がありますので、それを念頭に受講して下さい。
3.講義中の私語は厳禁です。こちらからの指摘を受け、同様の指摘を再度受けた者については出席したと認めない場合がありますので、それを念頭に受講して下さい。
4.講義中は携帯電話の電源をオフにして、かばんなど受講に不必要なものは机の下においてください。