シラバス情報

科目名
実践地域経済論
授業コード
21059
担当者名
藤谷 則夫
副題
国内外の事例を通してまちづくりを学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
本講義は、前期「地域経済論」の講義を踏まえ、まちづくりの歴史や意義を理解するとともに、「見つける→磨く→伝える→輝く→広げる」のプロセスを通じて、まちづくりの実践例を学びます。
国内外のまちづくり実践事例を取り上げ、魅力あるまちづくりに必要な要件を考えていきます。毎回問題を提起し、学生諸君の積極的な意見を求めます。毎回、ワークショップ形式を取り入れたグループワークを行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
「まちづくり」の歴史と基本的な考え方(プロセス)を理解すると同時に、住民が中心となった「まちづくり」の事例を通じて実践手法を修得し、それらを実践で活かせることを目標としています。
グループワークを中心とした授業なので、「コミュケーション能力」、「協働して成し遂げる力」、「プレゼンテーション能力」も養います。
【身につく力】「問題解決力」、「協働して成し遂げる力」、「チャレンジする力」
授業計画
第1回  ガイダンス—まちづくりとは何か?
第2回  まちづくりの意義と歴史
第3回  まちづくりの主体
第4回  まちづくりの構造と枠組み
第5回  行政の役割
第6回  まちづくりのプロセス①−見つける・磨く−
第7回  まちづくりのプロセス②−伝える−
第8回  まちづくりのプロセス③−輝く・広がる−
第9回  RESAS(地域経済分析システム)① 地域分析の方法(解説とグループワーク)
第10回  RESAS(地域経済分析システム)② 地域分析の実際(グループワーク)
第11回  RESAS(地域経済分析システム)③ 地域分析結果の発表(グループ発表)
第12回  地域産業①−コミュニティビジネス
第13回  地域産業②−地域商業
第14回  地域デザイン−景観・町並み
第15回  事例研究からみえるもの〜まちづくりの要件・まとめ 

※毎回グループによるワークショップを行い、授業の半分はディスカッションを中心に進めます。
関連科目
「地域経済論」
準備学習等の指示
グループワーク主体の授業なので、事前・事後にグループでの検討や準備が必要です。1回あたり30分以上かけてください。
また、次の課題を準備してください。
(1)自分たちのまちの”宝”とは何だろうか。考えつくものを書き抜いてみてください。
(2)どんなまちだったら住んでみたいと思うだろうか。意見をまとめてみてください。
授業の中で質問します。
教科書
教科書は使用せず、毎回レジメを配布します。
参考文献
石原武政・西村幸夫編(2010)「まちづくりを学ぶ」有斐閣
西村幸夫・野澤康編(2010)「まちの見方・調べ方」朝倉書店
日本建築学会編(2007)「まちづくりの方法」丸善
西田雅嗣・矢ヶ崎善太郎(2003)「図説建築の歴史」学芸出版

ジェイン・ジェイコブス(中村達也訳)(2012)「発展する地域 衰退する地域」筑摩書房
椎川忍他(2014)「知られざる日本の地域力」今井出版
木村俊昭(2011)「自分たちの力でできる『まちおこし』」実務教育出版
根元祐二(2013)「豊かな地域はどこが違うのか」ちくま新書
川向正人(2010)「小布施まちづくりの奇跡」新潮新書
横石知二(2007)「そうだ、葉っぱを売ろう!」ソフトバンククリエイティブ
アレックス・カー(2014)「ニッポン景観論」集英社新書
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
成績評価は、出席状況及び毎回の受講カード内容40%、レポート(2回)60%で評価します。
レポートは、全提出を前提として、自分の考えを論理的に、具体的に説明する力を評価します。他人のレポートの写しやWEBからの盗用(出所を明記していないものも同様)は、その回のレポートを評価しない(ゼロ点)ので、十分留意して授業に臨んでください。
実務経験と授業との関連
一般財団法人ひろぎん経済研究所時代から現在まで、広島県をはじめ全国各地の地域活性化の取り組みを調査・研究してきました。また、自治体や自治振興区などの活動に積極的に関与し、まちづくり、地域おこしの提言を行ってきました。その経験を活かし、授業の中のデスカッションを通じてまちづくりに必要な考え方を修得していくようにします。
備考
・前期「地域経済論」を受講していることが望ましい。
・活発な意見交換を望みます。授業中一度は発言するようにしてください。
・RESASの分析作業ではパソコンが必須ですので、持参してください。
・授業開始10分経過後は入室禁止。
・私語厳禁。