シラバス情報

科目名
EU経済
授業コード
21049
担当者名
糠谷 英輝
副題
欧州統合の理念とユーロの動向について
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
EU経済の動向は世界経済、日本経済にも大きな影響を与える一方で、EUは、欧州単一通貨ユーロを導入するなど、世界の他地域では見られない特徴を持っています。EU経済の仕組みと動向、世界経済、そして日本経済や日本企業との繋がりなどを多方面から探っていきます。EUを中心とした欧州諸国の繋がりや動きは、アジアの今後を考えていく際の先行事例ともなるものです。
毎回、授業の最後に、理解度を測る「確認テスト」を実施し、解答を次週の授業の冒頭で解説付きで行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
EU経済や欧州諸国の動向は、歴史的な経緯、各国の多様性等の基礎的な知識を持たなければ理解できないものです。授業では、出来るだけ幅広い視点から、EU経済を捉えていきます。EUで発生している問題とその背景、日本や世界に与える影響などに関して、自分の意見を述べられるようになることを目標にします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1 回 講義ガイダンス
第 2 回 ユーロと欧州主要国の概要
第 3 回 EUの仕組み
第 4 回 欧州統合の歴史(ECの誕生まで)
第 5 回 欧州統合の歴史(ECからEUへ)
第 6 回 欧州通貨制度と欧州通貨危機
第 7 回 ユーロ導入へ向けて(経済通貨同盟とは)
第 8 回 ユーロがもたらしたメリットと問題
第 9 回 ユーロ危機
第10回 ユーロ危機の伝播
第11回 ユーロ危機から新たな制度構築へ
第12回 EUの中東欧諸国
第13回 EUの対外関係
第14回 今後のEUの方向と直面する課題
第15回 ユーロに対する否定的な見方と講義全体のレビュー
関連科目
国際経済論基礎、西洋経済史Ⅰ・Ⅱ、国際金融論、グローバル金融市場論、外国為替論、外国為替実務
準備学習等の指示
・欧州諸国で何が起こっているのか、何が問題となっているのか、日本やその他の地域にどのような影響があるのかを、新聞等を読んで、把握する習慣を身に着けて下さい。知れば知るほど、面白くなっていきます。
【予習】テキストの次回授業分を読み、分からない用語などは事前に調べておくとより授業の理解度が高まります(90分)。
【復習】テキストにある「事後課題」をまとめて下さい(90分)。
教科書
・教科書は特に設けません。
・授業資料は配布またはHUE NAVIに登録します。
参考文献
・読み易く、入手し易いものを、授業で紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
・定期試験(65%)
・中間レポート(15%)
・毎回授業終了時の確認テスト、受講態度(20%)
で評価します。
・出席回数が11回以上の場合には加点します。
実務経験と授業との関連
銀行とシンクタンクで、外国為替、証券、貿易、融資、経済調査などの業務を担当。またドイツに約5年間駐在。授業では、EUを巡る幅広い問題を、歴史的な視点、現実のビジネス運営の視点、EU域内からの視点、域外からの視点など、幅広い視点から解説していきます。
備考
・授業中は、私語、携帯電話の使用、飲食は厳禁。他の受講生の迷惑にならない様に十分に留意のこと。
・新聞や資料等を読み、欧州諸国の動きに目を向けるようにして下さい。その際の疑問点等もメール等で質問を受け付けます。