シラバス情報

科目名
情報処理論A
授業コード
24019
担当者名
田中 章司郎
副題
基本的な計算手順(アルゴリズム)とデータ構造を理解する
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類
高校一種(情報)

授業内容
計算の手順(アルゴリズム)と対象とするデータの構造は,計算機やインターネットの効率的な利用と開発の基盤です。この授業科目では,できるだけ具体的な例を用いて,特定のプログラム言語を用いずに,アルゴリズムとデータ構造を初歩から理解します。到達目標の理解度を練習問題・レポートなどで抜き打ち的に確認しながら授業を進めますので,シラバスの内容が変更になることがあります。練習問題・レポートの解答例と解説は,その授業,または次回の授業の冒頭で行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
次の5項目を目標とします。
(1) コンピュータによるデータの並べ替え技法(ソート)を理解する
(2) データの並べ替え速度の高速化技法を知る
(3) 全地点に最小のコスト(または最大の便益)で到達する連結した経路システムの構築方法と経済学との関連性を理解する
(4) ある地点からそれ以外の地点に最小のコストで到達するルートの発見方法を理解する
【身につく力】「問題解決能力」,「論理的思考力・分析力」
授業計画
第 1回 データを並べ替える(昇順,降順,文字コード)
第 2回 データを並べ替える(セレクション・ソート:疑似プログラムによる手順の記述)
第 3回 データを並べ替える(セレクション・ソート:文字の大小とは?)
第 4回 データを並べ替える(データの比較の回数といろいろな技法)
第 5回 データを並べ替える(マージ・ソート:再帰の考え方)
第 6回 データを並べ替える(マージ・ソート:スタックデータ構造)
第 7回 集中的練習問題
第 8回 限られた予算で未舗装の道路を舗装する順番を決める方法(全体の最適化)
第 9回 限られた予算で未舗装の道路を舗装する順番を決める方法(定式化と解決方法)
第10回 全体で最大のスループットを示すコンピュータネットワークの構成と経済学への応用
第11回 ある地点からのその他の地点への最短な経路を求める方法(問題の設定と実際の応用)
第12回 ある地点からのその他の地点への最短な経路を求める方法(定式化と解決方法)
第13回 計算手順の実現とプログラミング
第14回 コンピュータの動作を支える基礎理論
第15回 手順次第で計算速度がこんなに変わる − アルゴリズムとデータ構造まとめ
関連科目
本講義を履修するにあたっては,予め情報処理基礎を履修しておくことが望ましい。
準備学習等の指示
ゆっくりと進めていきます。事前にできるだけ授業で指示された予習をして,予習で理解できなかった点を授業で理解していくようにしてください。それでも解決できなければ,その次の授業のはじめで質問してください。毎回約30分以上は予習・復習に時間をかけましょう。
教科書
教科書の指定はありません。必要な資料は,授業で配布します。
参考文献
石田 保輝 ,宮崎 修一「アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム 」翔泳社,2570円,ISBN-13: 978-4798149776. また必要に応じて,Webアドレスなどを助言します。 
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
到達目標について,レポート・練習問題(10%),定期試験(90%)により評価します。11回以上出席がある場合は,出席回数に応じて評価します。
実務経験と授業との関連
備考
授業時間で伝えられなかった連絡事項などがある場合は, HUENAVI に掲載しますので,授業の前に参照してください。