シラバス情報

科目名
国際貿易論特論Ⅰ
授業コード
71023
担当者名
小笠原 礼以
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
高校専修(地理歴史)

授業内容
本講義では、国際貿易の発生要因、メカニズム及び各国の政策に与える影響を紹介・解説します。まずは、経済のグローバル化が進展している現代の世界経済における国際貿易の推移を統計データで確認しながら概観します。次に、国際貿易の理論的分析について主要なモデルを紹介し、貿易の利益、貿易パターンと厚生効果について明らかにします。さらに経済のグローバル化を背景とする新たな国際貿易理論と国際貿易統計手法の形成について解説します。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
世界貿易の現実の動きを理解したうえで、国際貿易に関する基礎知識と基本的考え方を掌握し、国際貿易における現実的諸問題について理論的分析手法の応用により論理的な思考能力や歴史的洞察力を養うことを到達目標とします。 
授業計画
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 世界と日本の貿易の概観
第 3 回 国際収支統計について
第 4 回 労働生産性と比較優位:リカード・モデル
第 5 回 新古典派の基本的国際貿易理論
第 6 回 要素賦存と国際貿易:へクシャ—=オリーン・モデル
第 7 回 不完全競争と国際貿易
第 8 回 規模の経済性と国際貿易
第 9 回 製品の差別化と国際貿易:産業内貿易
第10回 経済のグローバル化を背景とする国際貿易の変化:生産要素の国際移動
第11回 企業の異質性と国際貿易:メリッツ・モデル
第12回 世界的な生産分業体制と国際貿易:付加価値貿易アプローチ
第13回 戦略的通商政策
第14回 世界貿易体制
第15回 まとめと補足説明 
関連科目
国際経済学特論 国際金融論特論 マクロ経済学 ミクロ経済学 理論経済学特論
準備学習等の指示
毎回十分な予習と復習をしてください。
教科書
教科書は使用しません。資料を配布します。
参考文献
クルーグマン他、山本章子他訳『クルーグマンの国際経済学—理論と政策—原著第10版(上)」貿易編』 丸善出版
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
レポートと受講態度によって評価します。
実務経験と授業との関連
備考