シラバス情報

科目名
経済学史特論Ⅱ
授業コード
71014
担当者名
中川 栄治
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類
高校専修(地理歴史)

授業内容
本授業では、経済学の歴史に現れてきた幾つかの代表的な経済理論・学説を取り上げ、その各々の内容をみていきます。またその際、それらの理論・学説が、経済学の歴史において占める位置、それらの理論・学説が相互に持つ関係等を明らかにします。本授業では、そのような形・視点のもとに、経済学の歴史にアプローチします。取り上げる理論・学説そのものは、下記の「授業計画」に示されるとおりです。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業をつうじて、受講者が、経済学の歴史に現れてきた幾つかの代表的な経済理論・学説について、その骨格、特徴等に関する大学院前期課程水準の理解に到達することを目指します。また、それをつうじて、受講者が、各自の研究をさらに拡充・深化することを目指します。
授業計画
授業は以下のような項目の順ですすめます。
*進行速度等については、受講者の様子に照らし、適切に調整します。
第 1 回 経済学史の方法
第 2 回 ケネー「経済表の範式」(1):ケネー、「範式」の基本的概念、「範式」の前提
第 3 回 ケネー「経済表の範式」(2):「範式」による社会的生産=再生産の説明、「範式」に関する留意点
第 4 回 アダム・スミスの経済発展論(1):スミス、国民の富とその源泉、分業、分業を支える交換の論理
第 5 回 アダム・スミスの経済発展論(2):資本の形成・蓄積、理想的な経済発展のパターン、国家の役割
第 6 回 マルサスの人口論(1):マルサス人口論の背景—ゴドウィンの提起した問題—
第 7 回 マルサスの人口論(2):マルサス、マルサス人口論の内容と政策的含意
第 8 回 リカードウの比較生産費説
第 9 回 労働価値説の系譜(1):スミス、リカードウ、マルサス
第10回 労働価値説の系譜(2):マルクス
第11回 効用価値説、基数的効用分析
第12回 消費者行動の理論(1):序数的効用分析、個人に関する仮定、無差別曲線
第13回 消費者行動の理論(2):予算制約条件、消費者均衡、個人の財需要曲線、市場の財需要曲線
第14回 企業行動の理論
第15回 有効需要の原理
関連科目
経済学史特論Ⅰ
準備学習等の指示
授業で扱った各問題について自分の考えをまとめる訓練を重ねておいてください。
教科書
授業時に配付するプリント。
参考文献
授業の過程で、適宜、必要な文献を指示します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度、レポート、口頭発表に基づき、総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考