シラバス情報

科目名
会計監査論特論
授業コード
71047
担当者名
矢澤 利弘
副題
単位数
4.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期、2019年度後期
教職免許種類
高校専修(公民)

授業内容
本講義では、会計監査の今日的トピックについて、主に新聞などで報道された監査事件の動向を追っていきながら会計監査に関する知見を深めていきます。また、監査論を研究していくにあたっての参考となる既往の論文を検討することによって学術研究の動向を把握していきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
近時の会計監査の現状と課題について認識すると同時に、監査論の今日的課題を分析・検討する能力を獲得することを目的とします。
授業計画
第1回 ガイダンスとイントロダクション
第2回 監査の定義
第3回 監査の必要性と監査の種類
第4回 金融商品取引法監査と会社法監査
第5回 会計プロフェッションと監査人の独立性
第6回 監査の原理と性質
第7回 二重責任の原則
第8回 内部統制
第9回 監査の機能
第10回 リスクアプローチ
第11回 重要性の基準値
第12回 監査意見の性質
第13回 レポート課題発表第1回
第14回 レポート課題発表第2回
第15回 前期のまとめ
第16回 コートレートガバナンス
第17回 粉飾決算事例研究(1)東芝事件の概要
第18回 粉飾決算事例研究(1)東芝事件の教訓
第19回 粉飾決算事例研究(2)オリンパス事件の概要
第20回 粉飾決算事例研究(2)オリンパス事件の教訓
第21回 国際監査基準の動向
第22回 職業倫理
第23回 最新の監査論の論文を読む(1)監査総論に関して
第24回 最新の監査論の論文を読む(2)監査各論に関して
第25回 特定目的の監査
第26回 四半期レビュー
第27回 KAMの本質を考える
第28回 研究発表第1回
第29回 研究発表第2回
第30回 全体の総括
関連科目
準備学習等の指示
授業前には参考文献を検討するほか、事前に配布する資料や各種の学術論文を読みこんできてください。
教科書
弥永 真生 『会計処理の適切性をめぐる裁判例を見つめ直す』日本公認会計士協会、2018年
長吉眞一ほか『監査論入門(第3版) 』中央経済社、2016年
その他、講義資料を配布します。
参考文献
山浦久司『監査論テキスト(第6版)』中央経済社、2015年
伊豫田隆俊ほか『ベーシック監査論(六訂版)』同文館出版、2013年
千代田邦夫『現代会計監査論』税務経理協会、2009年
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
レポート(前期1回、後期1回を予定)と講義時間内での発表内容・発言内容により評価します。 
実務経験と授業との関連
担当教員は公認会計士の資格を有しており、監査実務での経験を授業に取り入れる。 
備考
本講義の履修にあたっては、あらかじめ監査論の基礎的な内容について一通りの理解をしておくことが望まれますが、学部レベルの会計学の基本的な素養があれば、受講には差し支えありません。