シラバス情報

科目名
経営学
授業コード
26007
担当者名
宮辻 渉
副題
組織体の適正な運営について学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
経営学の分析対象は組織であり、組織はヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源をもちいてその維持と拡大を実現しています。また、経営学は組織の運営における問題や課題を解決しながら発展してきました。そこで、本講義は、経営学の理論を解説するとともに、受講生が実生活で理論を活用できるようになれることを目指して講義を展開します。
また、適宜VTRを視聴し、その解説を行います。ただし、経営学は明確な解を持っているわけではありません。そこで、適宜答えのない質問をみなさんに投げかけますので自由な発想で答えてください。このようにして、理論を援用しながら自身の考えを醸成する機会を設けます。
なお、小テストを行った際は次週にテストの解説を行います。
授業形式:講義 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
①経営学の理論を「自分の言葉」で説明できるようになれること。
②現実社会で生じている問題や課題を発見し、それを経営学の理論を用いて解決できるようになれること。
【身に付く力】「知識・理解」「論理的思考能力・分析力」「問題解決力」
授業計画
第1回 イントロダクション:経営学の概要と講義の進め方
第2回 科学的管理法の背景と実際
第3回 科学的管理法の示唆
第4回 フォードシステム:大量生産システムの実現と限界
第5回 人間関係論の背景と実際
第6回 人間関係論の示唆
第7回 リーダーシップ論:特性理論
第8回 リーダーシップ論:行動理論
第9回 リーダーシップ論:状況適応理論とLMX理論
第10回 モチベーション理論:内容理論
第11回 モチベーション理論:過程理論
第12回 組織コミットメント
第13回 社会的学習理論と経験学習理論
第14回 コンフリクト:逸脱と同調
第15回 まとめと総括 
関連科目
経営管理論基礎、人的資源管理論Ⅰ、経営組織論、経営戦略論
準備学習等の指示
予習:参考文献や経営学に関連する書籍の索引を参照して各回のキーワードを30分以上調べてください。
復習:講義内容はワードなどを用いて60分以上かけて自分の言葉で文章として整理し、知識を定着させてください。「自分の言葉」で整理した文章はPCやUSBメモリなどに保存することで、今後活用することができます。 
教科書
教科書の指定はありません。レジェメや資料を配布し、講義に関連する文献は適宜紹介します。 
参考文献
伊丹敬之・加護野忠雄(2003)『ゼミナール経営学入門』日本経済新聞社 3000円+税
上林憲雄・奥林康司・團泰雄・開本浩矢・森田雅也・竹林明『経験から学ぶ経営学入門(第2版)』有斐閣 2400円+税
上林憲雄・厨子直之・森田雅也(2010)『経験から学ぶ人的資源管理』有斐閣 2600円+税
塩次喜代明・小林敏男・高橋伸夫(2009)『経営管理』有斐閣 1900円+税
田尾雅夫(1999)『組織の心理学(新版)』有斐閣 2200円+税
野中郁次郎(1980)『経営管理』日本経済新聞社 860円+税  
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
期末テスト60%:到達目標の①が「自分で考えた論述」によって達成できていることを重視します。
小テスト40%:到達目標の②が「自分で考えた論述」によって達成できていることを重視します。
小テストは講義中に不定期に5回程度行います。
出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には、期末テストの受験を認めませんので注意してください。
※出席や講義、期末テストや小テストなどにおいて何らかの不正が発覚した場合は厳格に対処しますので十分に注意してください。  
実務経験と授業との関連
備考
・教室を歩きながら講義をしますので、緊張感を持って講義に臨んでください。
・他の学生の迷惑になる行為、講義の進行を妨げる行為、マナー違反等は厳重に注意します。
・教室を歩きながら適宜質問を投げかける双方向型の講義になります。ランダムにマイクを渡しますが、経営学は明確な解を持っていませんので、自由な発想で意見を述べてください。これを通じて多面的に物事を捉えるという視点を醸成します。