シラバス情報

科目名
東洋史Ⅰ
授業コード
14024
担当者名
金子 肇
副題
中国の専制王朝と東アジアの近代
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(地理歴史)

授業内容
「東洋史Ⅰ」では、中国史の基礎的知識を学びます。そのために、まず授業のタイトルにある「東洋」という言葉が含意する歴史性について説明します。次いで、中国の専制王朝と伝統社会を特徴づける歴史的個性(易姓革命、冊封体制、皇帝支配、官僚制、農民反乱、郷村社会など)を説明し、そうした歴史個性を踏まえて王朝の興亡について概説します。その上で、近代以降の中国の歴史を日本・朝鮮など東アジアの動向と絡めて解説します。高校までの「世界史」の授業などと違い、時代順に中国史の流れを知るだけでなく、中国史の特徴を掘り下げることにより、より構造的・立体的に中国史を把握していきます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業は、伝統中国を特徴づける歴史的な個性について学び、それを踏まえて専制王朝の興亡の概略を説明できるようにすること、そして近現代中国の歴史を東アジアという大きな枠組みのなかで説明できるようにすること、を目標とします。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
1.ガイダンス
2.「東洋」と「アジア」
3.中国の専制王朝と伝統社会①:易姓革命の思想
4.中国の専制王朝と伝統社会②:華夷思想と冊封体制
5.中国の専制王朝と伝統社会③:皇帝支配と官僚制
6.中国の専制王朝と伝統社会④:農民反乱の世界(太平天国・義和団を事例に)
7.中国の専制王朝と伝統社会⑤:農業社会と地域のリーダー
8.中国専制王朝の興亡①:邑制国家と専制王朝の形成
9.中国専制王朝の興亡②:専制王朝の発展
10.中国専制王朝の興亡③:専制王朝と北方諸民族
11.中国先生王朝の興亡④:専制王朝の完成
12.東アジアの近現代①:中国・日本・朝鮮の開国
13.東アジアの近現代②:中・日・朝三国と近代化の模索
14.東アジアの近現代③:中華民国の成立と東アジアの反日運動
15.東アジアの近現代④:日本の中国侵略と東アジアの戦後

関連科目
後期に開講する「東洋史Ⅱ」は、この講義の内容を踏まえて行います。
「東洋史Ⅰ」と後期の「東洋史Ⅱ」を続けて受講することで、中国・東アジアの歴史に対する認識がより深まります。
準備学習等の指示
板書をしっかりとするので、授業後にノートの整理・疑問点の発見など復習を十分に行って下さい。板書とテキストの参照ページを移したノートを、じっくり30分程度かけて見直すと理解が深まるはずです。 
教科書
『グローバルワイド 最新世界史図表』(第一学習社、2017年)880円+税
参考文献
授業中に適宜紹介します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の成績(90%)と受講態度等の評価(10%)で総合的に判断します。
出席回数が11回以上からの出席は100点満点の外枠で評価します。ただし、100点を超えた場合は100点満点とします。
出席回数が3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。
実務経験と授業との関連
備考
受講心得:授業中の私語、携帯等の使用は厳禁です。飲食なども禁止します。