シラバス情報

科目名
マクロ経済学
授業コード
21035
担当者名
中野 安雄
副題
IS-LM曲線を用いてマクロ経済政策の効果を考える
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
中学一種(社会)、高校一種(公民)

授業内容
経済の全体的な営みを理解し、それを通じて、新聞やテレビの経済ニュースなどで報道される記事から、マクロ経済の現状、特に、景気動向を的確に判断できるように、マクロ経済学の全体像を概説します。すでに、皆さんは、マクロ経済学基礎Ⅰで、全体としての経済の生産水準(国民所得またはGDP)がどのような仕方で決まってくるのかを学び、続いて、マクロ経済学基礎Ⅱでは、IS・LM曲線を用いて、金融市場を含んだ経済全体の市場均衡がどのように実現していくのか、を学んでいます。それらを踏まえて、本講義では、マクロ経済学基礎Ⅰ・Ⅱの内容を概観し(第1〜3章)、IS・LM曲線を中心として、マクロ経済学の応用面を概説します。具体的には、財政・金融政策の効果(第4章)、国際経済とのかかわり(第5章)、そして、国民所得が長期的にはどのように推移するのか、を経済成長や循環的変動(第5章)の観点から概観します。
※ 小テストを3回実施します。次回の講義の冒頭で詳細に解説します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
新聞やテレビのニュースなどで報道されるマクロ経済指標(GDP、経済成長率、失業率、貨幣供給、公定歩合、国際収支、為替レート等)を読み取って、マクロ経済の現状や景気の動向を理解・判断し、さらに、種々のマクロ経済政策がそれらに対してどのように影響するのか、を判断できるようになることを目標としています。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
第1回 マクロ経済学の考え方
  第1章 マクロ経済学の諸概念
第2回 1.経済循環
第3回 2.国民所得
  第2章 財市場均衡とIS曲線
第4回 1.国民所得決定と投資乗数
第5回 2.投資の決定要因
第6回 3.利子率・投資とIS曲線
  第3章 金融市場とLM曲線
第7回 1.貨幣とその需給
第8回 2.金融市場の均衡
第9回 3.均衡利子率とLM曲線
  第4章 マクロ経済政策とIS・LM曲線
第10回 1.財政政策とIS曲線
第11回 2.金融政策とLM曲線
  第5章 国際経済と国民所得
第12回 1.ISバランス
第13回 2.貿易乗数
  第6章 国民所得の長期的推移 
第14回 1.循環的成長とその要因
第15回 2.景気循環とその要因
関連科目
マクロ経済学基礎Ⅰ・Ⅱ、ミクロ経済学基礎Ⅰ、経済政策論基礎、国際経済基礎Ⅰ・Ⅱ
準備学習等の指示
毎回の講義の前にはあらかじめ教科書に目を通しておいてください。その際、わからない用語等は事前に調べておくと、授業時のスムーズな理解に役立ちます。(30分以上は予習に時間をかけてください。)講義ではノートを取り、帰宅後、ノートを整理して、その日の講義の概要を頭に入れておくようにしてください(復習には、1時間以上は時間をかけてください。)その際、わからないことがありましたら、なるべく早く、授業終了後やオフィス・アワー等で質問して、わからないま際ま放置しないようにしてください。講義ノート、小テストを中心に、毎回しっかりと復習をするようにしましょう。
教科書
岩田規久男『基礎コース・マクロ経済学』第2版、新世社、2005年、2280円。 
参考文献
教科書を補う上で必要となる資料は適宜プリントで配布しますので、講義には、毎回教科書・ノートとともに、すでに配布したプリントも、持参してください。ただし、プリントはそのままでは講義を聴く代用には役立ちません。前回やむを得ず欠席した人は、あらかじめ出席者のノートを借りて学習しておいてください。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
平常の出席状況と受講態度・小テスト(3回)等で30%、定期試験70%程度の比重で総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
備考
なし