シラバス情報

科目名
会計監査論
授業コード
22055
担当者名
矢澤 利弘
副題
会計情報のうそ偽りを見抜く
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
この授業では、法定監査である金融商品取引法監査および会社法監査を中心に、公認会計士が実施する財務諸表監査の全体的な流れとその根底にある考え方を学びます。初めに会計監査の意義および目的について理解し、わが国法定監査の概要を確認した後、監査基準を通して監査の体系を学んでいくことになります。そして、後半期には具体的な監査の実施・監査報告書の内容に加えて、監査の品質管理やその他の保証業務について理解を深めます。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この授業では、「会計監査の基礎知識に基づいた論理的な思考力および応用力を身につけること」を到達目標とします。「会計監査の基礎知識に基づいた論理的な思考力および応用力を身につけること」とは、公認会計士が実施する監査の社会的な役割について理解し、監査の実施や報告における基礎的な考え方について的確な言葉で説明できるようになることです。
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第1回 イントロダクションと全体構造
第2回 映像教材による会計監査実務の解説
第3回 監査の必要性と法定監査制度
第4回 監査全体の流れ
第5回 監査基準
第6回 リスク・アプローチ監査
第7回 内部統制
第8回 監査計画
第9回 監査の実施
第10回 監査結果の報告
第11回 監査の品質管理
第12回 監査をめぐる国際的な動向
第13回 内部統制監査
第14回 公監査
第15回 財務諸表監査の周辺業務
関連科目
会計学基礎、経営学概論、簿記入門、簿記3級Ⅰ、簿記3級Ⅱ、簿記3級検定演習、簿記2級、簿記2級検定演習、財務会計論 
準備学習等の指示
毎回授業の最後に課題に取り組んでもらいます。その内容を十分に消化できなかった人は、次回までに復習をしてください。
予習・復習に費やす時間は、授業1回につき60分を目安にしてください(ノートを見直す:30分、問題について考える:30分)。 
教科書
長吉眞一、伊藤龍峰、北山久恵、井上善弘、岸牧人、異島須賀子(2016)『監査論入門 第3版』中央経済社2,800円+税 
参考文献
必要に応じて講義中に指示します。 
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験100%で評価します。
※外枠評価:出席状況および受講態度(11回目以上の出席について毎回1点を加点) 
実務経験と授業との関連
担当教員は公認会計士の資格を有しており、監査実務での経験を授業に取り入れる。
備考
商業簿記や財務諸表の記載内容に関する基本的な理解があることを前提に授業を行います。