シラバス情報

科目名
「私たちの広島」PR実践
授業コード
35017
担当者名
土屋 祐子
副題
単位数
2.00単位
配当年次
1年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
【授業内容】
本授業では「私たちの広島」をテーマとしたPR企画を考え、それを伝えるメディアをグループでデザインします。メディア研究の中ではテレビや新聞などのマスメディアに限らず、動画やゲーム、古くからあるポスター、カルタなどコミュニケーションを生み出す中間のモノを幅広くメディアと捉えます。ここでは、そうした広義なメディアを企画・デザインしていきます。具体的には写真や思考ツールのワークショップを行い、気づきを深めたうえで、カードゲームやミニ雑誌など、オリジナルなテーマとコンセプトを持ったメディアづくりにグループで挑戦します。完成した制作課題については授業内で発表会を行い、コメントをフィードバックすると共に、学生同士の相互評価を実施します。
【授業方法】
(1)ワークショップ:写真や思考ツールのワークショップを通じて、自分や他人のものの見方に気づき表現の広がりを学びます。
(2)プランニング:リサーチをして、発想を広げながら、企画を立てます。
(3)フィールドワーク:広島の町を歩き、企画に沿って取材、撮影します。
(4)制作:企画を作品化します。写真や言葉など人に伝わる表現力を磨きます。
(5)合評会:お互いの作品を発表し合い、自分たちの作品をふり返りながら企画力をさらに高めます。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業は、興動館科目の4つのフィールドの内、企画力に分類される授業であり、到達目標は以下のようなものです。
(1)広島の魅力やそれを伝えるにはどうしたらよいか、ワークショップやフィールドワークからオリジナルのアイディアを見出し、仲間と共有して企画化します。
(2)企画意図を写真、言葉など具体的な表現で他人にわかりやすく伝えます。
(3)ワークショップやグループワークの中で、多様な物事の見方や発想、表現方法を身につけます。 
(4)作品作りを通じて、広島の理解を深め、自分の企画力、PR力を伸ばします。

【身につく力】
「コミュニケーション能力」「斬新な発想をする力」「チャレンジする力」 
授業計画
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 写真で発見ワークショップ(1)撮影
第 3 回 写真で発見ワークショップ(2)発表
第 4 回 思考ツールとプランニング
第 5 回 デモ企画発表と見直し
第 6 回 フィールドリサーチと素材集め
第 7 回 デモ制作
第 8 回 発表と相互批評
第 9 回 最終プランニング
第10回 最終企画の発表と見直し
第11回 制作(1)素材集め
第12回 制作(2)編集
第13回 制作(3)完成
第14回 合評会
第15回 ふり返りとまとめ
関連科目
メディア・リテラシー
準備学習等の指示
予習・復習として、地域がどのようにPRされているか、テレビや新聞、町に置かれているポスター、冊子を見るなどして把握しておきましょう。制作課題は期限通りに提出します。フィールドワークや制作には1時間以上必要です。
また、この授業は、興動館科目の「企画力フィールド」の授業です。毎回、企画力フィールドの達成目標を意識して授業に臨むこと(①無から有を生み出す創造力をもつ、②企画書に基づいて、その企画を相手に説得する力をもつ)。
教科書
教科書は使用しませんが、レジュメやワークシート、資料等のプリントを配布します。
参考文献
土屋祐子(2019)『メディウムフレームからの表現—創造的なメディアリテラシーのために』広島経済大学出版会
長谷川一・村田麻里子編(2015)『大学生のための メディアリテラシートレーニング』三省堂
水越伸・東京大学情報学環メルプロジェクト編 (2009) 『メディアリテラシー・ワークショップ—情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する』 東京大学出版会
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
(1)授業への出席と参加度 ……… 20%
(2)企画(中間発表) ……… 5%
(3)課題作品 ……… 50%
(4)最終プレゼンテーション・ふり返りレポート ……… 25% 
実務経験と授業との関連
備考
定員を30名とします。
興動館科目では、経済産業省が推奨する「社会人基礎力」の伸長度をはかるため、「プログレスシート」を作成していただきます。
※社会人基礎力とは…組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力