シラバス情報

科目名
ラジオ番組制作
授業コード
25039
担当者名
中井 佳絵
副題
音声の世界で伝える表現を学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度後期
教職免許種類

授業内容
音とことばを駆使して、音声の持つ表現としての魅力をいかした番組づくりの実習を行います。重要
な目的は、ことばと音でイメージを演出した「ラジオでしかできない表現」の深みを考えるととも
に、調査・取材した対象とじっくり向き合うことです。興味があって取材した取材対象とのやりとり
から、編集を終えるまでの一連の作業の中で、知りえたことをいかに要点だけにそぎ落とし、わかり
やすく自分の言葉で再構成するのか、音声による情報伝達力の向上を目指します。また、即興での思
考を鍛えるため、授業冒頭に短時間のスピーチ練習を行います。収録した音源をみんなでスタジオや
教室で聴くことで、うまく伝わった点や改善点のフィードバックを相互批評として行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
インターネット上で個人で作ったラジオ番組を配信することが容易になった現代において、音声メデ
ィア情報の特性と可能性について理解し、その知識をラジオ番組やラジオCM制作に活かすことがで
きるようになります。音だけで成立するコミュニケーションとしてのラジオ実習を通して、言語で相
手の共感を生み出すメディア表現力の獲得を目的としています。即興での会話で相手の心を引き出す
のは一朝一夕にできることではありません。言葉を大切に紡ぎだす練習をくりかえし、相手の心に届
く話し方を身につけます。
【身につく力】「プレゼンテ ーション能力」「協働して成し遂げる力」「斬新な発想をする力」
授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 ラジオメッセ ージの流れ(接続・伝達・理解のプロセス)
第3回 ミキサーの実習
第4回 企画会議(テーマ とコンセプトとは)
第5回 インタビューの方法
第6回 ラジオCMにみるメッ セージ表現
第7回 スピーチ実習
第8回 ラジオドラマ台 本の書き方
第9回 相手に向けた直接的メッセー ジ
第10回 収録準備
第11回 収録①スタ ジオでインタビュー
第12回 相手に話を聴くノウハウ
第13回 収録②音楽と共感を関連付 ける
第14回 テーマのある番組制作
第15回 相互発表
関連科目
コミュニケーション論、映像制作基礎A、映像制作基礎B
準備学習等の指示
授業終了時に示すラジオ原稿や課題については、次週までに作成し、クラス内で発表・批評を受ける
ことになります。熟考をする上で、30分程度の思考時間が必要になります。また、日常生活の中で
も、新聞やラジオからの情報には常に目配りをしておいてください。聴取者に興味を持たせるために
は、社会や地域の動きと自らの興味関心をいかに結びつけるかが、必要になります。自分の好奇心の
アンテナをさまざまな分野に張り巡らせて、社会との関係を密にしましょう。
教科書
特になし。毎回ラジオ番組作りについての資料を授業中に配布します。
参考文献
ラジオCMの参考書として、野末敏明『新・CMプランナー入門』(電通)を推薦します。
定期試験の実施
定期試験は実施しません。
成績評価の方法
出席状況20%、演習内容への参加度20%、個人用課題作品30%、発表ラジオ作品30%の総合判断で
評価します。演習内容への参加度では、チームへの貢献度を重視します。
実務経験と授業との関連
2008年までRCC・HFM・FMちゅーぴーでラジオパーソナリティを務める。ディレクターを兼務したり、構成台本制作にも携わったりしていた。またRCCフロンティア・ラジオ音楽制作部契約社員としてラジオCM制作も担当。
備考
注意事項:チームメンバーに迷惑をかけるので、グループ作業への無断欠席は厳しく対処します。遅
刻は原則認めません。