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 教員名 : 野北 晴子 
						
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					 科目名 
							国際経済基礎Ⅱ 
							授業コード 
							21017 
							担当者名 
							野北 晴子 
							副題 
							貿易と国際収支の基礎を学ぶ 
							単位数 
							2.00単位 
							配当年次 
							2年 
							開講学期 
							2019年度後期 
							教職免許種類 
							高校一種(公民) 
							授業内容 
							本講義では、国際収支、貿易論の基礎および貿易政策、そして海外投資など国際経済全般にわたって講義をします。また、グローバルな人やモノの流れを円滑にするための港湾や空港について、社会資本の整備という観点から考えます。このことは、今日の日本経済の課題も明らかにしてくれます。さらに、アジア通貨危機やリーマン・ショック、プラザ合意といった、日本経済に大きな影響を与え、その後の経済構造を形作る要因となった過去の重大事件について、それまで学んだことを踏まえ、理論的に分析します 。 
							授業の進め方としては、①前回の復習、②本日の講義、③本日の復習、という三部構成としています。復習には、理解度チェックの問題を用意します。問題の解答・解説は、①の前回の復習時に行います。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連 
							① 国際収支の見方、貿易論の基礎を学ぶことによって知識を増やし 、現代の国際経済問題を体系的に理解できる土台をつくる。 
							②ネットを含むマスメディアの情報に左右されることなく、問題の本質を見極める分析力を高めることで、問題解決力を身に付ける。 ②ERE経済学検定試験(国際経済)の問題を4割解けるレベルになることで、基本的知識を確認し、論理的思考力・分析力をさらに向上させる。 【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 授業計画 
							第 1 回 ガイダンス 
							第 2 回 経済学の基本とその考え方〜国際経済問題を考えるために 第 3 回 空港と航空路線-世界のハブ空港はどこ? 第 4 回 港湾と航路-世界の物流 第 5 回 貿易財と非貿易財〜輸送費によって輸出も輸入もできない財がある 第 6 回 絶対優位の理論と比較優位の理論〜「外国より安い」の二つの考え方 第 7 回 比較優位の理論と自由貿易〜グローバル経済における自由貿易とはどのようなものか 第 8 回 内外価格差問題と価値観の相違〜各国で財・サービスの価格は同一でなければならない? 第 9 回 国際収支と決済問題〜国際収支の赤字・黒字は何を意味するのか 第10回 ブレトン・ウッズ体制〜今も続く戦後の世界経済システム 第11回 日本の貿易構造〜企業のグローバルな生産活動からみる本当の輸出先 第12 回 外国為替市場と日本経済〜円高・円安と日本の経済政策 第13回 企業のグローバルな経済活動と為替変動の要因 第14回 事例研究①アジア通貨危機と日本企業、②リーマン・ショックとギリシャ危機 第15回 まとめ ※上記の内容や順番は、進行の度合いや経済情勢によって多少変更する場合があります。 関連科目 
							ミクロ経済学基礎Ⅰ・Ⅱ、マクロ経済学基礎Ⅰ・Ⅱ、経済政策論、国際経済基礎Ⅰ、グローバル金融市場論、国際金融論 、国際貿易論 
							準備学習等の指示 
							講義の理解度を高めるためには、国際経済学における専門用語の意味を確実に理解し、使えるようになることが早道です。その日の疑問は質問等で必ずその日に解決し、同時に30分程度の復習をしましょう。予習は必要ありませんが、関連する本を読んだり、新聞やテレビ・ネット等のニュースで今何が問題となっているかを常に把握し、問題意識を持つことが学修の第一歩です。 
							教科書 
							野北晴子編著(2019)『国際経済学の基礎(改訂版)』五絃舎 
							参考文献 
							大矢野栄次(2017)『テキスト国際経済学」同文舘、J.スティグリッツ(2007)『スティグリッツ教授の経済教室-グローバル経済のトピックスを読み解く-』ダイヤモンド社、堤未果(2008)『ルポ貧困大国アメリカ』(岩波新書)岩波書店 
							定期試験の実施 
							定期試験を実施します。 
							成績評価の方法 
							定期試験70%、授業参加度30%(復習プリントの取り組み・質問等)での総合評価です。ただし、定期試験の素点の方が授業参加度を加味した総合評価より高ければ、それを考慮 します。 
							実務経験と授業との関連 
							備考 
							毎回の授業の積み重ねが重要です。ミクロ経済学、マクロ経済学を学んでおくと、より理解が増すでしょう。 
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