シラバス情報

科目名
金融システム論
授業コード
21065
担当者名
西脇 廣治
副題
日本の金融システムの変遷を学ぶ
単位数
2.00単位
配当年次
3年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類

授業内容
本授業では、日本の金融システムについて、高度成長期から最近までの変遷・変革について解説します。まず金融取引の役割や種類など金融システム全体について概説し、次に日本の金融システムの特徴と変容について取り上げます。続いて決済システム、新しい金融取引、金融仲介システム、さらに最近関心が高まっている金融システム安定化の方策、広い意味での金融規制について,その内容やあり方などについて解説します。最後に金融システムの国際比較として、アメリカおよび欧州諸国の金融システムについて概説します。なお、授業の5回目毎に小テストを実施し、その回答は次の講義の冒頭で解説します。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
日本の金融や金融システムの諸問題について、理論と現実の両面から学習し、またグローバルな視点からも日本の金融システムについて理解し、特に興味のあるテーマを見つけ、現状や問題点を分析する力を身に付けることを目標とします。
【身につく力】:「知識と理解」「論理的思考力・分析力」
授業計画
授業計画
第 1 回 金融システム論の課題
第 2 回 金融取引と金融システム①金融取引の機能・種類
第 3 回 金融取引と金融システム② 金融システムの意味・形態
第 4 回 日本の金融システム① 金融規制の変容
第 5 回 日本の金融システム②金融環境の変化と金融制度改革
第 6 回 決済システム①銀行組織と決済システム
第 7 回 決済システム②決済のエレクトロニクス化とリスク対策
第 8 回 金融市場と新しい金融取引① 短期金融市場、証券市場
第 9 回 金融市場と新しい金融取引②外国為替市場、派生商品市場、金融の証券化
第10回 金融仲介システム①わが国のメインバンク制
第11回 金融仲介システム②金融仲介と情報の不完全性
第12回 金融システムと中央銀行
第13回 金融システムの安定性と金融規制
第14回 アメリカの金融システム
第15回 欧州の金融システム
関連科目
金融論Ⅰ、金融論Ⅱ、現代ファイナンス論、金融政策論
準備学習等の指示
【予習】
各回の講義では、使用テキストの該当箇所にあらかじめ目を通しておいてください。予習には30分以上の時間をかけるようにしてください。
【復習】
各回の講義について、各自、授業の内容をまとめて、自筆で受講ノートを作成してください。
教科書
酒井良清・鹿野嘉昭『金融システム』(第4版)
参考文献
小村・守山・西脇・二上『金融システム論』多賀出版
内田滋・西脇廣治『金融』勁草書房
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験(70%)、小テストおよび受講状況(30%)で、評価します。
実務経験と授業との関連
備考
金融論Ⅰ、金融論Ⅱを受講しておくことが望ましい。