シラバス情報

科目名
流通システム論Ⅰ
授業コード
22059
担当者名
細井 謙一
副題
やさしくわかる流通の基本
単位数
2.00単位
配当年次
2年
開講学期
2019年度前期
教職免許種類
高校一種(商業)

授業内容
現代社会は高度な分業社会です。しかし分業が行われるということは、ものを作る人(企業)と実際にそれを使う人とが別々になります。例えば、あなたが今身につけているそのシャツは、あなたの行ったこともないような遠いところで、あなたの知りもしない人が、あなたのために作ったものです。ものを作る人と実際にそれを使う人の間を結びつけることができなければ、我々の社会の物質的な面での豊かさは実現しないのです。ものを作る人と実際にそれを使う人の間を結びつけることを流通といい、その流通を行うための仕組みを「流通システム」といいます。この講義では、現代の社会に不可欠な「流通システム」の基本を学んでいきます。 
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
流通の現実をきちんと理解し、分析するための基本的な事柄をマスターすることを目標とします。 
【身につく力】「知識・理解」「論理的思考力・分析力」 
授業計画
第 1 回 第1章 流通とは(1)概説
第 2 回 第1章 流通とは(2)補足
第 3 回 第2章 百貨店と総合スーパー(1)概説
第 4 回 第2章 百貨店と総合スーパー(2)補足
第 5 回 第3章 食品スーパーとCVS(1)概説
第 6 回 第3章 食品スーパーとCVS(2)補足
第 7 回 第4章 ディスカウント・ストアとSPA(1)概説
第 8 回 第4章 ディスカウント・ストアとSPA(2)補足
第 9 回 第5章 商店街とショッピングセンター(1)概説
第10回 第5章 商店街とショッピングセンター(2)補足
第11回 第6章 小売業態とは何か(1)概説
第12回 第6章 小売業態とは何か(2)補足
第13回 第7章 小売りを支えるロジスティクス(1)概説
第14回 第7章 小売りを支えるロジスティクス(2)補足
第15回 まとめ 
関連科目
マーケティング論基礎、マーケティング論、流通システム論Ⅱ
準備学習等の指示
流通の現実を理解し、分析することが本講義の目的ですから、普段から流通の現実に触れるよう心がけてください。つまり買い物を楽しんだり、アルバイトで流通関係の仕事をすればいいわけです。ただし、ただなんとなく買い物やアルバイトをするのではなく、「なぜその商品がそこにあるのか」、「その商品がそこにあるということが、いかにして可能になっているのか」といったことを考えながら、流通の現実を観察してください。 教科書を事前に読み、関連のある商業施設を訪問するようにしましょう。この予習には、教科書の該当章の通読に30分、商業施設の訪問に60分はかけましょう。(忙しくて十分な予習時間が撮れない場合は、通学の電車の中で、教科書をさっと一読するだけでもいいので、必ず予習をするようにしてください。 )
教科書
石原武政・竹村正明・細井謙一編著(2018)、『1からの流通論(第2版)』、碩学舎、2,520円 
参考文献
・石原武政・池尾恭一・佐藤善信(1989)、『商業学』、有斐閣、2,160円
・佐藤肇(1974)、『日本の流通機構』、有斐閣、(絶版)
・鈴木安昭・田村正紀(1980)、『商業論』、有斐閣、(絶版)
・田村正紀(1986)、『日本型流通システム』、千倉書房、(絶版)
・矢作敏行(1996)、『現代流通』、有斐閣、2,376円
・高嶋克義(2002)、『現代商業学』、有斐閣、2,268円
・小林哲・南智恵子編(2004)、『流通・営業戦略』、有斐閣、2,052円
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験の成績および出席点を総合的に評価します。定期試験100%ですが、10回を超える出席一回につき一点を加点します。加点の結果100点を超える場合は、100点として扱います。
なお、出席回数が授業回数の3分の2に満たない場合は、定期試験の受験を認めません。 
実務経験と授業との関連
備考